ロイター博士の紫外線・日焼け対策
今や夏だけでなく1年を通して注意が必要と考えられる紫外線対策。紫外線による日焼けには、どんなリスクがあるのか、そして今からできる紫外線対策とは。マリエン薬局薬局長ロイター薬学博士が自ら、鋭く解説します。「今」だけじゃなく、将来的にも影響が出てくることを意識し、対策するためのヒントばかり。ご家族みんなのセルフケアのために、ぜひ参考にしてください。
ドイツ・マリエン薬局 薬局長 薬学博士
ヘルベルト・ロイターさん
マリエン薬局・8代目薬局長。薬学博士。ドイツ薬事法の改定後、一般処方薬局としてだけでなく、製薬所、化学療法である抗癌剤治療薬の製薬、病院への薬剤納品等の各製薬責任者ライセンスも取得。近隣病院の点滴・注射薬の製薬も担うなど、伝統と現代医療との共存に精力的に活動している。自身も毎月、ホメオパシー、ハーブ療法、植物学についての講演会を行う。また中東文化研究者として顔ももち、毎月のように講演会を主催。カヌーリスト。
その1 紫外線による日焼けには、こんなリスクが!
ロイター博士、本日はよろしくお願いします!ドイツだけでなく全世界で「紫外線による日焼け」の危険性が指摘されています。昔は、日焼けすることは健康のシンボルのように考えられていたと思うのですが、実際のところ、やはり危険度は高いものなのでしょうか?
A. こちらこそよろしく。紫外線については健康を語る上でとても重要なテーマですので、こうしてお話できる機会を持ててうれしく思います。
確かに、こんがり小麦色に日焼けしている人を見ると、健康的な印象を受けますし、活発で元気に見えるというのは私だけではないはずです。ドイツに住む人々は、バカンスシーズンになると南ヨーロッパや地中海方面に出かけて日光浴を楽しむ、というのが夏のすごし方の一つとして定着しています。
しかし、近年は日焼けによる「紫外線のリスク」について、一部の専門家だけでなく私たちだれもが耳にするようになってきました。日焼けによるシミやシワなどの肌トラブルにとどまらず、目の疾患や皮膚がんなどの重篤な皮膚病になることが指摘されるようになり、西アメリカやオーストラリアをはじめ、世界各国で紫外線対策、皮膚病予防の研究が進められています。
今も憧れる人の多い日焼けした小麦色の肌は、医療や美容関係者の間では健康さの証ではなく、その人の肌がどれだけ紫外線に対して防御してこなかったかの証、そう考えられるようになってきました。日光浴をすればするほど健康によかったのは、はるか昔のこととなり、現代は日光浴をすると肌が自らを変色させて体を守ろうとする時代になってしまいました。
なるほど。紫外線のリスクについて真剣に考える人が増えてきたというわけですね。具体的には、紫外線によって私たちの身体にどのような害がもたらされるのですか?
紫外線を浴び続けることによって具体的にどのような症状が引き起こされるのか、どんな危険性があるかについては、まだまだ広く知られていないのが現実です。しかし、肌だけでなく身体の様々な箇所に影響を及ぼすことが分かってきています。
●シミ・シワの発生
紫外線を浴び続けることによって、肌の表面の色素細胞が影響を受けます。このダメージが蓄積されることは「光老化」とも呼ばれています。シミやシワの原因はこの光老化であるというのが、現在は一般的な考え方となっています。20~40代から徐々に気になりはじめるこれらの現象を防ぐためには、やはり日焼けを予防し、紫外線対策を毎日きっちり行うことが大切になるのです。
●活性酸素の発生と免疫力の低下
活性酸素とは、簡単に言うと「体をサビつかせる物質」のことで、私たちの体が持つ遺伝子DNAを傷つけることで、様々な病気を引き起こす原因となります。紫外線を浴びることが皮膚がんの発生につながるのも、この活性酸素の発生の影響によるものです。身体の免疫力が低下するので、皮膚病だけでなく、さまざまな病気、そして老化現象の原因となります。
●白内障や失明
また、紫外線が「目」に与える影響も見逃せません。年配の方に多く発症しやすい白内障は、失明にもつながりかねない目の病気のひとつです。紫外線を長年浴び続けることによって目の中の水晶体を徐々に濁らせてしまいます。若いうちは発症しづらいのでなかなか自覚することができず、発症してからは完治することはない症状なので、アウトドアスポーツの際はもちろんのこと、外を歩く際にもサングラスや帽子などを使って日々の紫外線対策による予防を意識して心がけるしかありません。
.皮膚だけでなく、いろんなトラブルを引き起こす可能性があるのですね。ますます紫外線の危険性を実感していましました。でも、昔考えられていたように、紫外線にも健康のために良い影響ってあるのでしょうか?
昔は、日光を浴びることは健康に良いと言われていたことは事実です。オゾン層がまだ破壊されていなかった時代、地球上に届く紫外線の量は、ちょうど私たち生物の進化・発達にとって必要な量でした。紫外線を浴びることでビタミンD3が生成され、生物は生き残ってきたのです。
そして人も、日光浴でちょうどよい量の紫外線を浴びることで、健康を保ってきていたんですね。
しかし私たち人間がオゾン層を壊してしまったため、人体が許容できる量を超えた紫外線が降り注ぐようになってしまいました。私たちにとって必要だった紫外線が、一転して危険な存在として考えられるようになったという事実は、私たちが引き起こしたことでもあり、とても残念なことですね。
紫外線の危険性が増しつつあること、とても良く分かりました。マリエン薬局のあるドイツでは、紫外線のリスクについてどのくらいみなさん危機感を持っているのですか?
先述の通り、ドイツは日照時間が短いので、休暇のときに日光がある国に行って太陽の光を浴びる、そういう文化が育ちました。ドイツ国内には今も日焼けサロンは無数に存在しますし、小麦色の肌にあこがれる人はまだまだいます。
しかし、アメリカやオーストラリア、そしてヨーロッパ各地で日焼けのリスクと紫外線の危険性について意識が強まるにつれ、ドイツ国内でも考え方が徐々に見直されています。
出かける際は、その時々にあった強さのサンケアクリームを使い、帽子やサングラスも広く使われるようになってきました。また、小さい子どもの日光浴を心配する親も徐々に増えてきており、帽子や長袖の着用を指導する園や学校も出始めています。
私が小さかったころからはもちろんのこと、マリエン薬局で仕事しだした時代には考えられないほど、ドイツの人びとの意識も変わってきています。紫外線のリスクについては、随分前から毎年様々な場所でお話してきて、紫外線測定機械をプリーン市ではじめて薬局店頭に導入したり、店頭での肌測定を導入したりと地道な行動をマリエン薬局あげて続けてきた結果、近頃は紫外線対策をとる方がはるかに増え、うれしい限りです。
その2 今から始めよう、家族みんなで紫外線対策
今からすぐに始められる紫外線対策について詳しく教えていただけますか?
1日のうちで最も紫外線が降りそそいでいるのは、11時から14時くらいの時間帯です。この時間に外に出る場合は、万全に対策するようにしましょう。本当は、この時間帯の出歩きは極力避けるくらいがよいのですが・・・、そういうわけにもいかないですね。また、ピーク前後にあたる通勤通学の時間帯も安心はできません。多くの紫外線が降り注いでいますので1日を通して常に対策しておく必要があります。
紫外線を十分に防ぐには、帽子や長袖などで日差しを直接浴びる部分を極力減らし、サンケアクリームを外出前と外出中にもこまめに塗りなおすことが大切です。日傘を使える場合は大き目のものを選び、できるだけ体全体を日差しから覆うことができるようにしてください。
ドイツでは、「帽子」「サンケアクリーム」「襟つきのシャツ」「長ズボン」のドイツ語の頭文字からとった「4H」という言葉が、紫外線対策の必須アイテムとしてよく言われることです。ぜひ参考にしてみてください。
子どもは朝から学校に行っているので、なかなかこまめに日焼け予防を手伝ってあげることができません。どのようにして紫外線対策を行うのがいいでしょうか?
「子どものうちは、紫外線対策なんて不要では?」「外で元気よく遊んで日焼けしているほうが子どもらしいのでは?」という質問もよく聞かれます。もちろん、活発に外で遊ぶことは当然良いことです。しかし、外で遊ぶことと、日焼けすることとは別のこととして考えてあげましょう。
実は、子どもこそ、大人よりも入念に、しっかりと対策をする必要があるんです。学校に送り出す前や遊びに出かける前には、しっかりと紫外線対策を行ってあげるのが、これからは親の重要な義務になってくると考えています。
なぜなら、成長期の子どもたちの肌が紫外線にさらされるのは、これから育っていく細胞の元を壊していることなのです。
子どもたちの体の成長にともない、壊れた細胞がどんどん増えていくことは、大人が紫外線をあびるリスクとは比べ物にならないほど深刻です。つまり、小さいころから長年紫外線にさらされてしまった肌は、そうでない人と比べてはるかに皮膚がんなどの皮膚病を発症する可能性が高くなるということです。
学校に通う子どもに何度もサンケアクリームを塗ることはできませんが、普段使いよりも若干強めのSPF30のウォータープルーフタイプを朝にしっかり塗ってあげれば、11時から14時ごろのピーク時でも何も塗らないで登校するよりずっと予防になります。ちなみに、サンケアクリームを塗るときは、耳、うなじ、膝のうしろ、かかとが塗り忘れの多い箇所です。
なるほど、言われてみると納得です。子どものほうが、これから長い時間、危険な紫外線を浴びていくわけですからね。親からの徹底した対策だけでなく、お子さん自身にも、日焼けの怖さを分からせてあげることが大切になってきますね。
その通りです!子どもたちには、日焼けと紫外線が体に良くないものであるということを普段からしっかりと教えてあげてください。そうすれば、子ども自ら帽子をしっかりかぶり、ピーク時の直射日光に気をつけるなど、その歳なりの紫外線対策を自分でもするようになります。日々の会話の中で、少しずつ分かってもらえるよう工夫してください。
紫外線の強さや影響が指摘されているオーストラリアなどでは、小学校において親子に対して紫外線の危険性と対策を指導しており、日傘・防止・サンケアクリームなどの利用が徹底されています。他の国でも少しずつですが、教育の現場において紫外線に関する意識を高める努力がはじまっていますよ。
もう一つ重要なことを伝えておきますね。研究の結果、肌は一度あびた紫外線のことを記憶し、忘れることがないことがわかってきました。つまり、紫外線を浴びた量は、常に蓄積され、事後ケアではリセットできないのです。そのため子どもの肌にとって、紫外線の予防は非常に大切なのです。
今日は曇り・雨だから日焼け対策は不要かな?と思うのですが、晴れの日以外は紫外線をどれくらい浴びているものなのでしょうか?
紫外線は太陽の日差しが無ければ大丈夫!と考えている方が非常に多いのですが、紫外線は日差しが無くても降りそそいでいるので注意が必要です。
もちろん、快晴の空の下が最も紫外線が多いのですが、曇り空でも50パーセント以上、そして雨天でも20パーセント以上の紫外線を浴びることになります。また意外かもしれませんが、雪や雨の日は水からの反射で肌がうける紫外線量が逆に多くなるということもありえるんです。
季節で多少の前後はありますが、万全を期すためには、夏の好天日以外も油断することなく、サンケアクリームや長袖による紫外線対策を心がける必要があります。
どうしても100%日焼けを防ぐことはできません。日焼けしてしまってから、どのように対処すればその後の影響を最小限に抑えられるでしょうか?
対策が不十分であったり、長時間外に出てしまったりと、どうしても日に焼けてしまうこともあるかと思います。日焼けはやけどの一種ですので、まずは冷やして炎症を抑えましょう。炎症を抑える天然ハーブのイラクサ配合のコンブドロンジェルなどを使って、やけどした肌を保護してあげることで日焼けによる影響を最小限に抑えることができます。また、日焼け箇所が乾燥してしまうとそこから炎症や赤みが広がる可能性がありますので、クリームなどを使って保湿を心がけてください。肌を刺激しないゆったりしていて柔らかい素材の服を着るなど、肌の損傷を長く引きずらないようにすることはとても大切です。
その3 マリエンの自然療法アイテムを活用しよう
マリエン薬局にも紫外線対策に使えるアイテムがいくつかありますが、それぞれの特徴を教えてもらえますか?
それでは、紫外線対策に1年中使える、安心・安全のマリエンアイテムを紹介しましょう。すべて、子どもから大人まで誰もが安心して使えるものばかり。自信を持っておすすめします!
マリエン薬局オリジナル サンケアクリーム (SPF20/SPF30)
■ マリエン薬局 サンケアクリーム SPF20
内容量:85g
価格:¥4,880
香り:フラワー系
■ マリエン薬局 サンケアクリーム SPF30
内容量:85g
価格:¥5,180
香り:フラワー系
※写真はSPF30です
マリエン薬局が長年の研究により完成させたオリジナルの処方によって完成した自信作です。もちろん、保存料や防腐剤、合成化学物質などは使用せず、天然植物成分100%にこだわりました。乳幼児から大人まで、アトピー肌や敏感肌の方でも刺激無く安心して使えるのが大きな特徴です。用途に合わせてSPF20とSPF30を使い分けてください。サンケアの効果だけでなく、肌の保護・保湿やアロマ効果も体感できる、マリエン夏の新定番です。
化学的なサンケア成分は、日光にあたる30分前に塗布しないと機能しませんが、マリエンサンケアで使用している天然の紫外線反射材の場合は塗った直後から機能するので、外出先での塗り直しにも最適です。
美白ブレンド
商品番号:1080
内容量:60g
価格:¥3,780
身体の中から「飲む紫外線対策」
美白ブレンドにたっぷり含まれている、メディカル品質の『ローズヒップ』は、100gあたりレモン20個分の天然ビタミンCを配合。お肌のトラブル解決に必要なコラーゲン生成をサポートしてくれます。通常、ビタミンCは、壊れやすく吸収されにくいとされています。ですが、『ローズヒップ』の実に含まれるフラボノイドによって、壊れにくく吸収されます。
また、紫外線でダメージを受けた肌の新陳代謝を促進することで、メラニン色素は生成されにくくなります。美白ブレンドを飲むと、身体の末端がぽかぽかする、という声をよくいただきますが、これは新陳代謝がよくなっているなによりの証拠。色素の沈着を防ぐ働きをもつハーブをブレンドし、シミ・ソバカスなどの肌トラブルをリセット。さらに、全体的な日焼けやくすみ、美白など、肌全体のコンディションを整えることにフォーカスしています。
ドイツWELEDA社 薬用コンブドロンジェル
商品番号: 40060
内容量: 25g
価格: ¥2,180
清涼感が肌に優しい。
日焼け後の必須ジェル!
日焼け後・虫刺され後の対策には絶対に外せない、「イラクサ」を贅沢に配合。肌の腫れや痒みにとくに効果が高いと言われており、「腫れを伴う炎症=日焼け・ヤケド」には即効性の高いイラクサがとても重宝します。日焼け・ヤケドは出来るだけ早い対処が大切で、「即効性」も求められます。そんなときにイラクサがたっぷり配合されたこの薬用ジェルがあなたの肌をキレイに、そして健康に守ってくれます。
また、肌の腫れに対する即効性は、「アーニカ」は、打ち身、ねんざ、肩凝りや腰痛、ひざの痛み(関節痛)などへの効果が認められていますが、それだけではなく、肌の損傷治癒効果も認められています。
日焼けや虫刺されに対しての即効性が高い「イラクサ」と、腫れや損傷治癒に強い「アーニカ」。このコンビネーションは相互にサポートし合って、日焼けしてヒリヒリした熱を帯びている状態の肌にぴったり効くこと間違いなし。まさに「日焼け後」に手放せない薬用ジェルです。
ロイター博士、紫外線・日焼けに関するたくさんの解説をありがとうございました!

















