ハーブティーで症状改善ならドイツ・マリエン薬局のメディカルハーブティー。母乳不足・乳腺炎、妊婦の便秘から女性の生理痛・更年期、花粉症まで効果

HOME > ミニコラム > 各界の専門家が語るナチュラルセルフケア > Vol.1 倉治ななえ先生

Vol.1 倉治ななえ先生

 

むし歯対策にも、美しい歯並びにも、メディカルハーブティーでのリラックスが有効です

倉治ななえ先生プロフィール

医師。成城松村クリニック院長。
広島県出身。1995年広島大学医学部卒業後、同産婦人科学教室入局。日本産科婦人科学会専門医。 2010年、成城松村クリニック開院、院長に就任。婦人科を中心に、代替療法・サプリメント・漢方の知識も豊富。女性の人生を楽しくすることに真っ直ぐで熱いドクター。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポート。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。 講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。著書「40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本」(日東書院)、「女性ホルモンでふわっと香る美人になる」(KKベストセラーズ)、「10年後もきれいでいるための 美人ホルモン講座」(永岡書店)など多数。

成城松村クリニック:http://www.seijo-keikoclub.com/

むし歯と唾液の分泌には大きな関係があります

唾液の質と量によって、むし歯はできにくくなります

今、みなさんがお口の健康について気になることの第1位は「歯並び」という調査があります。歯並びは生まれつきだし、歯科矯正するしかない、と思われるかもしれませんが、美しい歯並びを目指すなら、歯と歯茎の健康を守ることが第一歩です。これから成長期のお子さんの場合だけに限らず、むし歯で歯を損なったりしないで、健康なお口の中をつくることが、とても大切です。

むし歯は、ミュータンス菌によって起こる感染症です。ミュータンス菌を減らし、むし歯にならない強い歯にするためには、唾液の量と質がとても大きく関係しています。唾液は、食べかすや歯の汚れを洗い流すだけでなく、初期の虫歯を修復する作用(=再石灰化)もあるからです。

唾液の質とは、pH(ピーエイチ)バランスの中和力を意味します。酸性に傾くほど、むし歯を増長します。酸が歯の表面を溶かし、むし歯の状態にする(=脱灰)ためです。ミュータンス菌は、歯に着いた汚れ(食べかす)のうちの糖分をエサとして、ネバネバ物質を発生させ、むし歯菌の塊である歯垢(プラーク)をつくります。さらにこの歯垢の中でミュータンス菌は酸を吐き出し、これが歯を侵食することでむし歯が作られます。唾液の中和力が強いと、酸を短時間で中和するため、むし歯はできにくくなります。だらだらおやつを食べていたり、甘い飲み物を飲み続けていると、口の中がいつも酸性に傾いているので、中和する時間がなくむし歯になるリスクが高まるというわけです。

ただ、もちろん歯の汚れが常にある状態では、むし歯は食い止められません。歯をみがくことも大切ですが、唾液の量も関係してきます。たくさん唾液が出ている状態なら、歯の表面や口の中はどんどん洗い流されていきます。また、唾液の量が少なければ、いくら中和力が強くても、その力を発揮することはできません。

唾液と歯の健康には、こうした関係があるのです。

キシリトールはむし歯菌を減らします

私は、日本歯科大学生命歯学学部長である羽村章先生から初めてキシリトールについて聞き、それから9回フィンランドに足を運び、以来日本にキシリトールによるむし歯予防の導入に努めてきました。1997年に日本でも、キシリトールは初めて食品添加物として認められ、今では身近なものとなっていると思います。

では、甘味料でもあるキシリトールが、どうしてむし歯予防に役立つのでしょうか。

むし歯のもとであるミュータンス菌は、歯に付着した汚れのうちの糖分をエサにしますが、同じ甘い糖分であるにもかかわらず、キシリトールは糖アルコールという種類の糖分のため、ミュータンス菌は酸を作り出せません。さらに、ミュータンス菌の働きそのものを弱める作用もあるのです。

このキシリトールの原料は、白樺の木。フィンランドには湖が無数にあり、その湿度を吸いあげることによって土壌改善するための白樺がたくさん植えられています。実はその白樺の廃材を、なにかに活用できないかと研究されて発見されたのがキシリトールだったのです。

キシリトールのガムをかむことや、キシリトールが配合された歯みがき剤を使うことで、むし歯を減らすことができるというわけなのです。

女性の歯の健康は、男性よりも環境的に劣るという事実があります

実は、女性は男性に比べて、もともとむし歯になりやすい条件がそろっています。歯そのものの質も、女性の方が弱いのです。エナメル質も薄いし、全体的に弱いのが女性の歯です。それだけではなく、唾液の量と質が、女性の歯をむし歯になりやすいものにしています。

唾液の量が少ないこと

唾液は、歯や口の中の汚れを洗い流し、歯の表面の「再石灰化」を促す働きがある大事な消化液です。唾液を作り出す唾液腺自体の大きさ・重さが、女性は男性よりも小さいのです。さらに、唾液を出すときには、かむ筋肉が必要ですが、その筋量も女性の方が少ない、そのため唾液の量が圧倒的に少なくなります。

唾液の質が酸性に近いこと

唾液の質は、pHバランスに関連します。酸性に近づく(pH値が低い)ほどむし歯になりやすく、アルカリ性に近づく(pH値が高い)ほどむし歯を防ぎます。このpH値が、女性の場合は男性よりも生まれつき低い人が多いのです。自分で持っているパワーだけでは中和しきれないのです。

さらに、唾液の量や質は、ホルモンバランスによっても大きく変動します。生涯を通してホルモン分泌量が比較的安定している男性に比べて、女性はとにかく変動の生き物。長い周期で言えば、思春期、妊娠期、授乳期、更年期と大きな波があり、これに排卵・月経と言う月単位の波があるわけです。

女性にとって口腔の健康に関する正しい知識とケアが必要であることが、おわかりいただけると思います。

飲み物によるオーラルケア

もちろん、歯みがきのし方やタイミングがとても大事な歯のケアですが、唾液の健康な分泌について考えた時、飲み物の影響はとても大きいのです。

もそも、原材料となる水分を十分にとらなくては、唾液は作られません。では、その水分として適切なものはなんでしょう?コーヒーや緑茶には、交感神経を刺激して唾液の分泌を抑える作用のあるカフェインが含まれているためNGなのです。いちばんいいのは、「水」です。水を飲むと唾液量も増えるし、pH値にも影響しません。

でも、いつも水しか飲んではいけないのでは味気ないですね。実はハーブティーなら、唾液への影響はないどころか、いい影響があるのです。

唾液は、副交感神経が優位なとき、つまりリラックスしたときにたくさん分泌されます。うたた寝するとよだれが出る、ということがありますね。逆に、面接やスピーチの前など緊張したときに、口の中がカラカラに渇いた経験もあると思います。そのくらい、ストレスと唾液の分泌量は密接な関係があります。

リラックスすることにより唾液分泌を促すハーブとしては、ラベンダーが一番効果があります。ほかにも、ジャスミンやシナモンなど、唾液の分泌を刺激する香りはありますが、これらは本人がその香りを好きか嫌いかによって唾液量が変動します。でも、ラベンダーは、本人の好き嫌いに関係なく、唾液分泌量が増えることが、研究から判っています。

ただ、こうしたハーブティーを利用するときには、人工的に合成されたものや品質の低いものでは効果が出ない場合もあるので、臨床では天然成分で質の高いアロマやハーブをおすすめしているのです。

こうしたハーブティーなどの自然な力で体をケアすることは、単純にリラックスして唾液をたくさん出すという、局所的な効果だけではありません。体の免疫力を高めるといった体の機能全体をととのえることで、お口の中の健康も維持していくということができると考えています。

ラベンダーに限らず、ハーブティーは、副交感神経を優位にしてくれるものがたくさんあります。1日を通して、じょうずに生活に取り入れるといいですね。

妊娠・授乳期の歯について

妊娠中

妊娠中は、免疫力の低下から、親知らずが腫れたり、むし歯が進行して抜歯するケースも少なくありません。抜歯するとなると、感染予防のためにも、抗生物質を使うことになります。もちろん、おなかの赤ちゃんに影響のない薬を選んで処方しますが、それでも抵抗がある方もいます。できれば、妊娠中にむし歯が悪化しないように、妊娠前からケアをしたり、つわりが落ち着いた頃に検診を受けるなどしてほしいですが、全身の免疫力を高めることも、セルフケアとして、してほしいと思います。妊娠中の免疫力を高めるためのサプリメントやメディカルハーブティーをじょうずに利用すれば、ケミカルなものの使用は最低限におさえられるでしょう。

また、妊娠中に歯周病なども悪化しやすいのですが、歯周病は早産とも関係があります。歯周病菌が体内に増えると、血液中にサイトカインという物質が増えます。サイトカインは子宮を収縮させる作用があるため、子宮収縮が起こり、早産につながるという研究があるのです。だから、お口のケアは、妊娠中は特に気遣ってほしいことでもあります。

授乳期

授乳期は、ママ自身の歯も大切にしてほしいですが、赤ちゃんの歯も大切にしたいですね。前述のように、最大の関心事はむし歯よりも歯並びですから、この母乳授乳期は非常に大事な時期と言えます。歯と、土台になる歯茎、さらにその土台のあごの骨・頭がい骨は、「かむ」ことで発育します。かむことの最初の一歩は、おっぱいを吸うこと。吸うとは言っても、母乳は乳輪あたりからしごいてかんで飲み下さないと出てこない構造になっています。ただ吸うだけ、挟むだけでは出ないので、赤ちゃんはここで最初の「咀嚼(そしゃく・かむこと)と嚥下(えんげ・飲み下すこと)」を学ぶのです。できるだけ母乳で育ててほしいというのは、単に栄養の問題だけではなく、母乳育児は歯並びにいい効果があるのです。哺乳瓶を使う場合も、できるだけ母乳の乳首に近い構造のものを選ぶようにしましょう。かむことを意識できる授乳を心がけて、赤ちゃんにいい歯並びをプレゼントしましょう。

倉治ななえ先生にとって健康とは

健康とは、「どこも痛くなく、他人の助けを借りずに生活を送れる状態」ではないでしょうか。自分の足だけで、だれの介助も必要なく、どこへでも行けるということです。したいことを自分ひとりでできることが「健康」と考えています。

そして、「好きなものが食べられる」ことも健康だと思います。そのためにはやはり、歯の健康がとても大事。歯も含めて健康であることで、好きなものを好きなように食べられる体でいましょう。