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Vol.2 松村圭子先生

 

西洋医学では解決しづらい原因不明の肩こり、腰痛、頭痛、イライラ、不眠、不妊症・・・。女性の体の悩みには、自然療法的なアプローチが助けになります。

松村圭子先生プロフィール

医師。成城松村クリニック院長。
広島県出身。1995年広島大学医学部卒業後、同産婦人科学教室入局。日本産科婦人科学会専門医。 2010年、成城松村クリニック開院、院長に就任。婦人科を中心に、代替療法・サプリメント・漢方の知識も豊富。女性の人生を楽しくすることに真っ直ぐで熱いドクター。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポート。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。 講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。著書「40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本」(日東書院)、「女性ホルモンでふわっと香る美人になる」(KKベストセラーズ)、「10年後もきれいでいるための 美人ホルモン講座」(永岡書店)など多数。

成城松村クリニック:http://www.seijo-keikoclub.com/

多くの女性が、女性ホルモンに「翻弄」されています

臓器ごとに診る西洋医学だけでは解決できないことが多い、女性の体

婦人科医になってわかったことは、ほんとうにホルモンに翻弄されている女性が多いということです。それは、手術や投薬が必要なハッキリとした病気ではないものの、健康ではない状態、未病の方がとても多いという意味です。これは、臓器の働きだけで体を診る西洋医学では、なかなか解決できないことなのです。

たとえば、冷えからくる肩こり、腰痛、頭痛、イライラ、不眠といった不調は、検査で異常値が出るわけではありません。そうすると、西洋医学的な考え方では「冷えは病気ではない」ということになってしまいます。でも、目の前の患者さんは具合が悪いわけです。「病気」ではないけれど、状態をよくしたい。そういうときに、漢方やメディカルハーブといった自然療法が活躍します。自然療法は、科学的なメカニズムはわかっていないことも多いですが、経験的に多くの人が「よくなった」という大きな「歴史」があるんですね。その歴史から、効果のないものや毒性のあるものは、淘汰されて現在使われているものが残っているんです。

健康の3本柱とは、免疫、ホルモン、自律神経ですが、これらの働きを「ちょうどいいところ」にもっていくことがとても大切です。臓器別に診るのが西洋医学、この3本柱のバランスを考えて、トータルで診ていくのが、自然療法だと思います。

西洋医学と自然療法、両方のいいところをじょうずに使って健康に

だからといって、すべてが自然療法で解決できるわけではありません。西洋医学があったからこそ、撲滅できた病気もたくさんあります。ホルモンバランスを整えるのに有効なホルモン補充療法やピルはケミカルな薬です。でも、やはり効き方が早いのです。今すごく体がつらいといった強い症状が出ている時には、即効性のあるホルモン療法が有効です。

ただし、長期的に使用した場合の副作用のリスクはあります。たとえば、ホルモン補充療法を5年以上続けると、乳がんのリスクが少し上がる、といったことなどです。急性期を越えたら、体質や体調を維持していくために、漢方薬やメディカルハーブティーといった自然療法を行うというのもひとつの方法です。両方のいいところをとって体を快適にしていく、という考え方で、私は漢方を治療にとりいれています。

なにがなんでも自然療法でなくては、という考え方ではなく、その時々に必要なものを選んで、じょうずに役立ててほしいと考えています。

女性は「美しい」、ということがとても大切

女性は、ただ健康でさえあればいいというわけではありません。悪いところがあるならとってしまえばいい、という発想だけでは、女性の人生を幸せにする治療はできません。いちばんわかりやすいのは、乳がん。そして子宮がん、卵巣がん。以前、大きい病院に勤めていた時、子宮体がんと乳がん、両方一度に見つかった患者さんがいました。男性医師が、両方手術でとる、という治療方針を患者さんに伝えましたが、あとでその患者さんは大声を出して泣いてしまわれました。このたとえは極端かもしれませんが、女性としての健康を支えているのは、機能性の問題だけではない、ということ、おわかりいただけると思います。

女性の場合は、見た目の美しさが、健康を左右する部分が大きいと思います。ただそれは、外側からばかり美しくしようとしても、お金がかかるばかりで難しい面があります。内側から出るホルモンを大切にしなければ、外からいくら取り繕っても限界があるでしょうね。逆に言うと、ホルモンバランスをうまくコントロールできたら、とても安上がりに美しさが手に入ります。

妊活期こそ活用してほしい自然療法

最先端の不妊治療技術でも、できないこともあります

不妊治療の最先端の技術は、めざましいスピードで進んでいます。その一方で、いまでも原因不明の不妊症が、不妊症全体の1割もあります。西洋医学だけでは限界があったケースが、漢方で冷えを改善したら妊娠しやすくなったということが、実際にあるのです。

妊活中の女性には、自律神経のバランスが崩れて、ホルモン系に影響が及んでいる人が少なくありません。仕事と治療に忙しく、基本の生活がおろそかになったのでは、本末転倒でしょう。排卵誘発剤も、基本のホルモンバランスを少しでもいい状態にすることで、力を最大限に発揮するのです。

また、妊活中に治療に疲れて、治療をやめたとたん、自然妊娠した、という話もよく聞きます。それは、プレッシャーから解き放たれたことによる心と体の変化なのでしょう。自然療法には、精神的なストレスを軽くして、リラックス効果があるものがたくさんありますね。こうした部分に働きかけることは、西洋医学だけではむずかしいのです。

ホルモン治療による排卵誘発など、臓器にピンポイントで働きかけるのでなく、体全体のバランス調整をしていくのが自然療法です。冷えを改善、血行改善というところが大事なんですね。部分を治す、ということではなく、バランスのくずれたところを中庸にもっていくことを目指して、ベースの体環境が整うと、また不妊治療の効果も上がるようになってくるのではと思います。

腸内の環境を整えることが、心身ともに体調のベースを整えることにつながります

不妊治療も含めて、妊活は、ベースになる体の機能が健康的にととのっていなくては、うまく進められるものではありません。そのために、腸内環境はとても大事です。やはり元気な赤ちゃんを望むなら、まずは自分の体環境がどうなっているのかを根本的に見直すことが、とても大切でしょう。

腸が大切なのは、単純に消化・吸収・排泄の機能だけではなく、健康の3本柱であるホルモン・免疫・自律神経すべてに影響するからです。

あまり知られていないことですが、「幸せ物質」と呼ばれる神経伝達物質セロトニンの約9割は腸にあります。脳には数%しかないんです。セロトニンの前駆物質をつくりだしているのは腸なのです。セロトニンが増えると幸福感を感じやすく、ストレスにも強くなります。

また、免疫細胞の約60~70%が、腸にあります。異物が入ったら下痢しますが、この反応は、脳が判断して指令を出しているわけではありません。腸は、脳の指令なしに独自に判断して異物を排出します。つまり、腸の判断力がにぶると異物は出て行かなくなり、体全体が弱ってしまうのです。

食べ物からの栄養は腸で吸収され、血液として全身の細胞に運ばれます。しかし、腸内環境が悪ければ作られる血液もドロッとしていて質が低く、栄養は体のすみずみに行き届かないわけです。

このように、腸内環境をととのえることが大切です。そのため、食物繊維など腸内細菌にいい食べ物も大事。1週間も便秘で苦しい、というようなときは、下剤が必要なこともあるかもしれません。腸の働きにはストレスが大きく関係していますから、リラックスすることもとても大事なんですね。ストレスがあって交感神経ばかりがギンギンに刺激されているような状態になると、腸の働きはにぶくなります。腸の動きが異常になり、過敏性腸症候群になることもあります。こうした面では、西洋医学における整腸剤の内服などだけではなく、自然療法の力が大きく発揮されるのです。

消化吸収能力が衰えたら、栄養が十分行き渡らず、力は出ません。気力もない、体力もない、疲れやすい、血行が悪いから冷える、という悪循環になります。そこで、漢方やメディカルハーブの作用で腸の働き全般をよくすると、元気が出てきます。活発にもなる、体質が変わるといえますよね。ただ単に胃薬や整腸剤を飲むだけでは根本的な解決にはならないのです。

冷えない、血行のいい体質に変えていくために、できること

漢方薬やメディカルハーブティーを飲むだけ、では体は変わりません

たしかに漢方やメディカルハーブを使うと体質は変わるものですが、それを取り入れるだけでほかの努力をしなければ、根本的にはなにも変わりません。ライフスタイルがとても大事です。体を動かして循環を良くして、冷たいものはなるべく飲まない、冷えないような服装をするとか、生活習慣の改善がまず必要です。

健康で美しい体は、ちょっとした生活の見直しから

体質を改善するためには、まずきちんと寝て、朝すっきり起きること。朝食をとること。朝ご飯を抜くと血糖値の急変動を繰り返すことになりますからね。ふだんきちんとした生活をしていれば、多少乱れたときもリカバリーが早くなります。365日、ハンコで押したようにきちんとした生活の繰り返しをする必要はありません。はめをはずすことがあってもいいけれど、その分ふだんできるときにできることをきちんとしておく、という考え方です。

1. 朝ご飯を食べよう

朝、おなかがすいていないのは不健康なことだと自覚しましょう。おなかがすいて目が覚めることが健康な状態です。夕食が遅かったり、夜更かしして夜食をとったりすれば、朝おなかはすきませんよね。たまに、ゆうべ飲み過ぎたりして食欲がないようなときは、無理に食べる必要はありませんが、基本は「朝ご飯がおいしく食べられる体」でいましょう。朝食をきちんととることで体はしっかり目覚め、すっきりと1日を過ごすことができます。

2. 冷えない服装

保温は大切です。平均体温が、昔と比べて1度近くも違うと言われています。戦前の人の平均体温は36度8〜9分くらいはあったとされていますが、現代女性では、36度を切ってしまう人も少なくありません。体温が1度下がると免疫力が約30%下がりますから、まずは冷やさないように、締め付けない、温かい服装を心がけてください。特に、首・手首・足首といった、「くび」とつく部分を温めるようにしましょう。襟元が開きすぎた服を選ばない、靴下やレッグウォーマーをはく、といった具合です。

3. 夜更かししない・その日のうちに寝ること

眠れないことは体に悪影響。自律神経をがたがたに乱してしまいますから。一時的に、仕事や授乳期の大変な時期で寝る時間がない、という場合はなんとか乗り切るとして、そういうことがないなら、早く寝ましょう。脳も体も、寝ている間にさまざまな修復作業をするのです。それは究極の美容です。夜更かししながら高い美容液をつけている時間があったら、その分眠った方がずっと効果的です。

4. パジャマに着替えること

パジャマは、寝心地いいように、寝返りもうちやすいように工夫されている衣服で、安眠効果があります。夕方からずっと着ているジャージやTシャツではダメ。体に、「これから眠るんだよ」、と言い聞かせる儀式的な意味も含めて着替えましょう。歯みがきでスッキリして脳が覚醒してしまうことがあるので、できれば寝る直前よりも、「このあとはもう食べない」と決めた時点でみがきましょう。夜だらだら食べることも防げて一石二鳥です。

5. ハーブティーを飲む

カフェインは、睡眠を妨げます。夕方以降はできるだけとらないようにしましょう。そういう意味でも、ノンカフェインのハーブティーを飲むことは上質な眠りへと心身を導きます。熟睡効果のあるメディカルハーブティーならさらにいいでしょう。

松村圭子先生にとって健康とは

体と同時に、心がご機嫌であること。心がご機嫌でないと、体もついていきません。好奇心を忘れないで、あらゆることにしなやかであること。「〜〜じゃなくちゃ」ではなく、柔軟に物事を受け入れることも大切ですね。

それは、また健康でなければできないことです。そのために心身の健康に関しては、自分でコントロールできるようになるといいですね。生活習慣を少しずつ変えていったらいいと思います。

私自身は、一人の時間を大事にしています。ストイックに趣味を持とうとすることも、いいかもしれないけれど、それがまたストレスになるようなら、無理に趣味はもたなくてもいいかもしれません。これをすれば自分がスッキリする、気持ちがいい、というなにかを見つけることが、心と体両方の健康につながっていくんですね。

体が健康で、心にも余裕ができて、人生を楽しむことができたらいいですね。