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Vol.3 前田あきこ先生

 

女性の健康と美に欠かせない栄養と運動。この両方の効果を高めてくれるアロマやハーブは、さらに行動する気持ちのスイッチを入れてくれます。

前田あきこ先生プロフィール

管理栄養士・パーソナルコンディショニングコーチ。
メディカルとウェルネスと個人をつなぐ通訳的コンサルタントとして活躍。管理栄養士、健康運動指導士、日本抗加齢医学会指導士、アロマテラピーインストラクター。『わかる、カラダ、かわる。』をテーマに、心と体と日常生活のバランスがよいカラダづくりを提案するカウンセラー。子どもの頃から、いつか「スポーツ選手の体を支える仕事ができたら」という漠然とした思いがあり、まずは栄養学を学び管理栄養士の資格を取得。保育園の栄養士時代には、「食育」についても学んできた。仕事をしながらスポーツトレーナーの資格を取得。長野オリンピック以降、管理栄養士として栄養指導もできるトレーナーとなる。日本代表アスリートの栄養管理とボディコントロール、俳優のボディラインづくり、サラリーマンのメタボ保健指導、ジュニア期の食育等を手がけた経験をもつ。女性ライフクリニック新宿でダイエットカウンセリングを担当。生活環境にかかわる商品・店舗コーディネートやセミナー講師・メディアなど媒体出演などでも活躍中。

女性ライフクリニック新宿:
http://wlc-s.com/
http://time-line.jp/wp/SPECIALIST/akikomaeda

栄養は、摂取することと消費すること以外に、もうひとつ大切なファクターがあります

これまで学んだ栄養学では気づけなかったこと

これまでの栄養学は、インプット(食事療法)とアウトプット(運動療法)のバランスを重視してきました。でも、実際にいろいろな方のカウンセリングやトレーナーとしての経験を積むうちに、このインとアウトの間にある、栄養が体の中でどう消費され、どう活用されていくかということも、とても重要じゃないか、と気づいたのです。

たとえば、あるアスリートが1日何時間もトレーニングして、考えた食事をしているのに、思うように筋肉がつかなかったり、脂肪が落ちていかないという場合があります。それはなぜなのか。それは、内分泌系の働きや、神経系の作用といった体の中の循環の度合いによる影響がとても大きいからです。胃液、唾液がどのくらい出るのかによって、十分に消化されるのか、それとも、どこかに残ってしまって栄養素を利用できないままなのかによって、その違いが起こります。

そこで、そうした課題をできるだけ自然な方法で解決することはできないかと、勉強し始めたのがアロマセラピーでした。メディカルアロマの考え方ですね。単に、香りでリラックスするといったことではなく、成分による機能性を使うためにアロマをとり入れ始めました。

きっかけは世界大会でアロマを使う東欧の選手

カウンセリングの中に、ツールのひとつとしてアロマを取り入れようと思ったのにはきっかけがあります。一時期、アイススケートの世界大会選手団の栄養管理を担当していたことがあり、毎年、選手とともに大会の現地入りして、食事指導をしていました。会場で、東欧の選手が紙コップに入ったなにかに綿棒をつけて、それを鼻の下に塗っていたの見たことがあります。なんだろうと思い、捨てあったコップを見に行っても、なにも入っていないんですね。監督などに聞いてみると、そんなにすぐ蒸発してしまうのは、アロマではないかという話でした。ほんとうに試合の直前で、ウォーミングアップも終わり、靴ひもの調整も終わって、最後の仕上げの行動でした。そこから、興味を持ったんです。

ドイツで出会った、アロマやハーブの効果と活用法

当時、スケートの世界大会では毎年ドイツに滞在していました。マリエン薬局のあるプリーンよりもう少しオーストリア寄りのインツェルという街です。長期滞在なので、観光客としてではなく、生活に根ざした形で滞在していました。

ヨーロッパ、特にドイツのドラッグストアには、ほかの国とは違う楽しみがありますね。たとえば痛み止めも、自然療法のものも多くあります。知らないものがたくさんあって、わくわくする感じです。いつも選手たちのために、なにかいいものはないか探すのですが、ドーピングの問題があるのでケミカルなものは絶対にNGなんです。そんなこともあって、ハーブティーとかアロマとかの芳香作用について、興味がますます深まっていきました。

アロマの芳香は、鼻から入って脳に直接作用しますが、脳に作用するまでに血中濃度があがってしまう静脈注射などとは違うので、体への負担は少ないんです。やわらかくおだやかだけど、確かに体に作用します。こうして最後の「やる気」やリラックス状態を引き出すような作用があるんだと知りました。

栄養学では、選手の試合前のピーキング(状態を最高な状態・ピークにもっていくこと)には、エクササイズで体を温める方法か、ジュースやおにぎりといった食べ物・栄養による方法だったんですね。でもそれと全然違うアプローチがあるのだと、ドイツで知ったのです。

実は、あとから気づいたのですが、無意識に以前からアロマを利用してたことがあります。それは、うどんにゆずの香りを効かせるといったようなこと。トレーニング量がとても多い選手には、食事がしたくない、食欲がない、という時があります。でも、しっかりエネルギーをとってほしい。そうすると消化がいい献立を考えることとなり、うどんを用意したとします。パッと見、「ああまたうどんか」と思われるけれど、食卓に近づくとゆずが香って「なんだかおいしそうな気がする」それで食べられる、おいしいと感じると唾液が出るから、消化力もあがる、そういう循環ができるのです。

「○○しなくちゃ」を「○○したい」に変え、そこから行動する状態に持っていくために必要なこと

「認知行動療法」という方法があります。これは、否定的な思い込みをはずして自らの行動を省みることで、ポジティブな行動が増えるようにシフトしていく方法で、うつ病など精神疾患の治療に用いられている療法です。これを私は、病気の方に使うのではなく、健康な方がより活発に元気に暮らしていくために、カウンセリングに取り入れています。

たとえば、朝は食欲がないと思い込んでいる時でも、ほんとうはスープなど、温かい汁物を食べた方がいい。それを、むりやり「スープを作って食べなくちゃ」ではなく、自然と「食べられる状態」をつくりだします。そのために、ハーブやスパイスの香りを使って「食べたいという気持ち」を起こさせます。そうすると「食べたくない」から「食べようとする」へ、さらに「食べることができた」と、気持ちと行動のスイッチが変わり、さらには「朝でもちゃんと食べられる」と認知することにつながっていきます。実際に朝食をとると体温も上がり、1日の体調もよくなっていくので、やがて朝食をとることが習慣になり、いい循環ができあがっていきます。前述の「うどんにゆず」、も同じ効果です。

ただやみくもに「朝食を食べなくてはいけないから、食べなさい」という縛り方ではないんですね。

自分に必要なものはなにか、を見極めていくことが大事

では、こうした自分にとっての「いい効果」をどうしたら見つけることができるでしょうか。たとえば、自然療法を用いる場合でも、朝起きたときはこのアロマオイルを使う、夜寝る前にはこのハーブティーを飲まなくちゃ!と、決めつけてしまうのは、盲信的で、もったいないことなんです。気づいてチョイスして行動していくということが大事。世の中で、寝る前にいいとか、美肌にいいとか言われていても、自分にとってどうなのか、をしっかり感じ取ることが大事なのです。自分にとってしたいリラックスってどうなんだろう、って考えて、そして感じ取ってみてください。

まずは、自分の気持ちを上げて、前向きになることからスタート

自分の体を「わかる」ことから、体が「かわる」ことを実感する健康法の選び方

「ダイエットしたい」「体力をつけたい」という目標を持ったとき、まずは生活を変えることを考えるかもしれません。ずっと朝食はパンとコーヒーだった人が、突然和食の朝食にしたり、朝は30分ジョギングをすると決めてかかったり。でも、そんなふうに突然生活を変えることは、体にとってはストレスになることがあります。自然に自分の体を見つめるきっかけをつくって、自発的に「これをしようかな」、という気分になってくるように仕向けることが、体を変えるには必要なプロセスです。そこで活躍するのが、ハーブやアロマの力。たとえば、気分がへこみぎみでつらいような時に、気分を上げてくれる柑橘系のアロマをかぐことで、まず気分が前向きになり、外出する気分になります。また、頭が冴えて興奮気味の時には、リラックスさせるハーブティーを飲んで気分を落ち着かせることで、初めて心底ゆったりした気分で半身浴ができたり。実は気分から変えること、って、とても大切です。

外出することができたところから、さらに「エスカレーターはやめて階段をのぼろうかな」と思い、体を動かせるようになる、「きょうは重いものは食べたくないから、軽めの和食にしよう」と選べるようになる。無理にあらたな食生活や運動を始めるのではなく、自然に選ぶことができるようになるんです。

自分で合う・合わないを感じていけるようになると、たくさんある健康法から、自分に合うものが選び取れるようになってきます。また、選んだ結果が自分に合わなくても、そこに固執することなく、じゃあ次を試してみようと思えるようにもなります。こうして、自分に合う方法を気づく=わかることから、体を変えるのではなく「かわる」ことがスタートしていくのです。

朝起きたときの体重と、行動の記録で、自分を知る

まずは体重をはかることから始めてみましょう。それも、夜寝る前と朝起きたときにはかり、その差の記録をつける方法です。

睡眠というのは、体に取り入れたものの整理とか補充をしている時間。肌、筋肉、神経、そうしたものを補修しています。朝出る尿というのは、眠っている間のこうした修復作業の廃棄物。多く出たら、しっかり修復できた、という指標になるんです。

たとえば、睡眠時間が長くても、体が修復されていないことがあり、短時間睡眠でも、しっかり修復されていることもあります。この差はなにか、というと、起きている間の過ごし方(インプットとアウトプット)なのです。私の行なっているカウンセリングでは、体重と合わせて、睡眠時間、起床時の気分、寝る前の気分、食事の内容など、個々に記録をつけておきたいことを書き込んだものをもとに分析します。それは、歩いた歩数や、走った時間、エクササイズをしたかどうかも含みます。

こうして食事や行動の記録をつけていくことで、なにがよかったか、長期的に記録することで認知できます。そうすると、たとえば外食が必ずしも悪いわけでもなかったり、週末に決まってしている運動が実はストレスになっていることもわかったり。こうして、まずは自分の状態を知ることからスタートしてほしいと思います。

多くの方が行っている、夜寝る前の疲れ具合で、1日の過ごし方がどうだったか反省するのは実はあまり得策ではありません。疲労度はわかりますが、それだけなんです。結果は、朝起きたときにわかるのです。

これは、短期的なことではわからないこともあります。だから、まず1カ月記録をつけて、仕事のリズムや月経周期とも照らし合わせて、なにが合っているのかそうじゃないのかを見ます。次の1カ月で、予測したものをトライアンドエラーで模索していきます。そして次の1カ月で過ごし方を確定して、また見直して、という繰り返しをしていくうちに、わかってくるのです。

おすすめはできるだけシンプルな生活

ですから、完成形に近い生活は、極力シンプルがいいですね。「こういうことをしなくちゃいけない」と、to do リストが増えてしまった状態をシンプルにしていきましょう。もしかしたら、こうしないといけない、これをこの時間に使わなくちゃいけない、と盲信的に信じてし続けていることも、あるかもしれませんよね。女の人は特に、寝る前の儀式がいっぱい。化粧品をあれとこれを塗る、ストレッチはこれとこれをしなくちゃ、とか。寝る前の準備がたくさんありすぎて、でもそれがすべて有効に作用しているとは限らないわけです。

まずは気づくことが大事。ダイエットや美容を考えたときに、無理にインプットとアウトプットの内容を変えるんじゃなくて、合うか合わないかをジャッジすることから始めてみてください。

前田あきこ先生にとって健康とは

いつでも友達の誘いに乗れる、ということ。それは、体調がいいということだけじゃなく、自分の気持ちがいつも快適であり、人に気をつかわせないということでもあります。自分ががんばりすぎていても、余裕がなくなってしまいますよね。そうではなく、日々の気づきで体調を管理して、急なお誘いを楽しめるような余裕のある状態でいることが、健康だと思っています。