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Vol.5 田中亜希子先生

 

肌に関するストレスをなくすことで、さらに女性は美しく輝きます。そのためには、ふだんのセルフケアがとても大切なこととともに美容外科がお手伝いできることがあります。

田中亜希子先生プロフィール

医師。美容外科医。医療法人社団 英僚会 理事長。1995年東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部附属病院 産婦人科勤務。その後、大手美容外科の副院長に就任し、美容外科 美容皮膚科部長、診療部長を兼任。この間、水戸院院長・千葉院院長を歴任。その後、「これまでの経験を生かして、美容のことなら何でも相談できる『美容のかかりつけ医』になりたい」と、2009年12月あきこクリニックを二子玉川に開院し、院長に就任。

あきこクリニック:http://www.akiko-clinic.com/

保湿する、紫外線を避ける。地道でシンプルなセルフケアこそが、肌の美しさを守るベースを築きます

肌の保湿には水分摂取がとても大事

「美容外科」というと、見た目の構造的な美しさを作っていくイメージがあるかもしれません。見た目よりも大切なものがある、と思われるかもしれませんが、でも、この「見た目」こそが、女性にとっては内面まで左右することにもなります。自分の中にある美しさの平均値をクリアしているかどうか、ということが大切なんですね。たとえば化粧のノリが悪いと、それだけでなんとなくブルーな気持ちになって外出がおっくうになる、という経験をお持ちの方も少なくないと思います。こうした肌の調子が日々の生活に影響するともいえるのです。それは、いくら美容外科に月1回通ったとしても、それ以外の日々に間違ったケアをしていたら何にもなりません。自分で自分の肌をメンテナンスしていくことがベースを築いていくのです。

まずは保湿が大切です。右の図のように、皮膚は、外から与えた水分量の吸収には限界があります。深く浸透できたとしても、届くのは角質層まで。しかも、表皮は厚いところでも1㎜未満しかありません。目の周りはもっとも薄くて、0.1㎜もないくらいなのです。適切なケアをしないと水分はあっという間に蒸発してしまうことがおわかりいただけるでしょう。そのためにも、保湿するための化粧水は、表面を潤すだけではなく、できるだけ皮膚に深く浸透する成分のものを選びたいものです。

また、外側から入れるものと同時に、内側からの保湿、飲食による水分摂取はとても重要なのです。非常に乾燥しやすい肌の方に伺うと、実際に水分をほとんどとっていない、というケースもよくあります。肌の保湿のためにも、水分をたっぷり意識してとり、たくさん汗をかいて新陳代謝をよくしていくことがとても大切です。

韓国に旅行すると、肌が潤うという話をよく聞きます。それはなぜかと言うと、韓国料理には必ずキムチが出てくるので、カプサイシンをとることになるからです。そのおかげで、たくさん発汗するんですね。汗が出る時は必ず皮脂も一緒に出るので皮脂膜が作られ、水分の蒸発を防ぐことにもなるのです。実際に、韓国に行く前と後に肌の水分チェッカーで測ると、必ず帰国後には数値が上がっているほどなのです。

体は、口に入れる食品や飲み物からできています。体の働きも、摂取したもので変わってきます。肌も同じ。水分の全体量だけでなく、なにを飲むかということは、肌にもとても大切なことです。楽しむためだけの嗜好品ではなく、メディカルハーブティーのような、体と肌にいいものを意識してとることも、大事ではないでしょうか。

洗顔は、体温よりも低い温度の真水で、が鉄則

肌が乾燥している人の日々のスキンケアについては、何をつけるかということ以前に、お湯で顔を洗わないようにしましょう。私は真冬でも真水で洗いますが、ごく冷たい水でなくてもいいとして、体温より低い温度の水で洗うということが一番大切です。石けんは何がいい、洗顔料は何がいいというのは、これは二の次です。とにかく皮脂を過度に流れ出させないことが一番大事です。 おそらく、栄養バランスのいい食生活と正しい洗顔を意識して、あとは定期的に汗をかく生活をしていたら、顔を洗って5分や10分で肌がつっぱって大変、ということにはならないはずなのです。

オイリー肌こそ、保湿と適切な皮脂膜が必要

オイリー肌の方は、保湿よりもとにかく脂分を取り除くことが大事と思われているかもしれません。でもオイリー肌こそ保湿と適切な皮脂膜が必要なのです。いくら保湿をしても、その上に膜がなければ水分はどんどん蒸発していってしまいます。適切な油分で膜をつくらないと、保湿はできません。水分を肌に乗せただけにしておくと何が起こるでしょうか。水分の蒸発を防ごうとして過剰な皮脂がどんどん出てしまうのです。皮脂を過剰に取り去ることで、かえってニキビができやすい環境を作ってしまうんですね。私も昔、ニキビがひどかったので、成分に「オイル」って書いてあるともうこわくてつけられない、という経験があり、気持ちはよくわかります。でも実は、それでは逆効果。

根気よく探せば自分に合うものは絶対にあります。10代20代はともかく、30代以降でニキビができる方は、確実に保湿不足が原因としてあるはず。適切に油分も補って、水分が蒸発しないように、適切な皮脂膜を作ることが大切なのです。

アンチエイジングには、紫外線対策を徹底して

肌に大きくダメージを与えるのは、紫外線です。夏だけでなくオールシーズン、紫外線をいかにカットするかということは、肌の健康を守る必須事項です。紫外線は完全に老化につながります。私自身は、朝起きて、下地を塗るまでは絶対にカーテンを開けない、というくらいに徹底しています。紫外線をカットするクリームも、肌に合ったものを選びます。また、防御しても日焼けしてしまった場合は、できるだけ早く炎症を抑えることが大切です。冷やすことと、ビタミンCをしっかりとることが有効です。

紫外線を全く浴びないでいるとビタミンDが不足して脚気(かっけ)になるといいますが、ひきこもりで家から全く一歩も出ない生活でない限りは、太陽光は十分浴びているはずです。普通に通勤や通学、日々の買い物で外出していれば、もうそれで十分な量を浴びることになるのです。目が紫外線をキャッチするだけでもビタミンDは作られます。紫外線を十分すぎるくらいに避けても、必ずどこかしら、肌は露出はしていますし、紫外線を避けすぎて、肌も体も困ることはありません。

私の母は今70代ですが、娘の私が見てもびっくりするくらいにみずみずしい肌をしています。つい最近まで、電車の優先席に座っているとにらまれたりしたほど、見た目にも若いのです。その母から、とにかく紫外線対策については小さい時から気をつけるようにと育てられてきました。「色の白いは七難隠す」と耳にタコができるぐらい言われてきたのです。

ストレスを産むのは、ほんの小さなシミ。そのシミをなくすだけで、生活そのものをがんばる原動力が生まれます

化粧品を塗るだけのケアでは、できてしまったシミは消えない

冒頭でお話した通り、女性の気持ちは「見た目」の問題に大きく影響されます。たとえば、毎朝鏡を見るたびに、すごく気になるシミやシワがあって、それをカバーするためにベースメイクにとても時間がかかるというケース。また、片方が二重で、もう片方だけ一重で、そのことでいつもメイクしにくくて、毎日面倒でしかたないというケース。こうしたケースの場合、シミがちょっと薄くなって目立たなくなったり、たまたま両方二重になる日があったりするだけで、すごく気持ちが明るく前向きになる、ということがあります。気分が前向きに晴れ晴れすると、仕事や生活全般、さまざまなことを頑張れる原動力になる、と私は考えています。だから、たとえ他人に見られる職業ではなくても、「見た目」というのはとても大切なのです。

ただ、できてしまったシワやシミを、化粧品を塗ることだけで完全になくすということは、残念ながら、なかなかできません。シミを隠すために、毎回しっかりコンシーラーを使ってメイクにも時間がかかって、「これさえなかったら、きっととてもハッピーになれるのに」と思っていらっしゃるのであれば、合わない化粧品をあれこれ試すことを繰り返して時間だけがたつよりも、最先端の美容外科の技術に頼るのもいいかもしれません。

ストレスが肌によくない、ということはよく知られていることでしょう。アンチエイジングについても、ストレスは悪影響を及ぼします。ストレスの原因・ストレッサーは人間関係であったり、仕事や育児だったり、さまざまなことが原因にあると思います。それが、話し合いで改善されるような問題ならいいのですが、どうしてもなくすことができないストレスもあると思います。自分の心が健康でいられる場所で、健康でいられるように生きたいものですよね。そのストレスのひとつに、「見た目」の問題があり、その問題をなくしてしまう方法は、実はあるということを、ぜひ知ってほしいのです。

最先端の技術は、肌にも負担をかけません

シミをとる最先端の技術は、光を使った「フォトシルクプラス」という治療法です。ごく簡単に説明すると、500~950nm(ナノメートル)の光をシミに向けて照射し、かさぶたをつくってはがすことで、シミの部分の皮膚を再生する、という方法です。シミだけでなく、くすみや毛穴の開き、赤み、肌のハリを改善することができます。機械のヘッドからカメラのフラッシュを強力にしたような光が発せられます。このとき、若干痛みが感じられ、また施術後は熱がこもって顔がほてることもありますが、数時間でおさまるものです。フォトシルクプラスに反応したシミは、一度濃くなったように見えますが、時間経過とともに少しずつ小さなかさぶたができて、1週間前後でそれがポロリとはがれ、シミが薄くなります。これを、3~4週間ごとに繰り返すことで、効果をあげていくのです。

美容皮膚科を初めて訪れた方が、いきなり注射をしたりといった治療を受けるのは抵抗があるかもしれませんが、光を浴びるだけなら、ハードルは決して高くはないでしょう。しかもこれまでの光やレーザーの治療では、「ダウンタイム」と呼ばれる一定時間の腫れやむくみなどの反応がありましたが、フォトシルクプラスは照射後すぐに、普通に洗顔もメイクもできる治療法なのです。

こうした方法で、肌そのものだけではなく、心や生活までいきいきとしたものにすることが、美容外科にはできると考えています。

心がいきいきしていることも、肌にはとても重要。きれいでいたい気持ちがとても大切

肌の輝きに有効なのは、「ときめき」

肌だけでなく、心も体も、最強のアンチエイジングは「恋愛」です。ここでいう「恋愛」とは、心ときめくもの、という意味です。理想は、ご主人がいる方ならばご主人のいいところを見つけて「この人のこんなところが素敵、本当にこの人と結婚してよかったわ」と思えたら、それが一番幸せですね。でも毎日一緒にいると、なかなかそれもむずかしいかもしれません。たとえば、テレビに出てくるタレントさんに「わぁ、この人かっこいい!」とか「素敵」と思う気持ちを持つだけでも、「ときめき」は手に入ります。私はあるミュージカル俳優の大ファンで、その方の舞台のチケットを予約して観に行くことで、気持ちが盛り上がります。こういうことが大事なんですね。ときめく、という気持ちが肌にもあらわれてくると思っています。その日のためにきれいにしよう、と思う心が、実際に美しくさせるのです。子どもの授業参観に行って、「〇〇さんのママ、きれいね」と言われると、子どもはすごくうれしいじゃないですか。そのためにきれいでいる、ということもいいと思います。

患者様で70代の方、80代の方がいらっしゃいます。ある70代の方はソシアルダンスをされていて、背筋もピンとして、凛とした印象です。おばあちゃんではなく「素敵なマダム」という感じ。その方は、「社交ダンスの会があるから、それまでにきれいになりたい」とか「この衣裳を着たいから、ちょっとお腹をへこまさないと」とか、そういう目標を持ってらっしゃるんです。ああ、こういう風に年を重ねていきたいな、と思いますね。きれいでいたい、と思うことが、生きる張りになるんだと思います。

気持ちが前向きであってこそ続くのがセルフケア

ただ、紫外線対策にしてもスキンケアに対しても、「何かやらされている感じ」では続かないと思います。私は紫外線対策も徹底していますが、もう一つ、顔のマッサージを毎晩続けています。必ずどんなに遅く帰宅しても、マッサージをしてからでないと寝ません。マッサージジェルを塗り、肌のすべりをよくして、約2分のマッサージをします。でもそれは義務ではなく完全に習慣になってしまっているので、全く苦痛ではないんです。「これは若々しく健康でいるために必要なことだ」と思えば、苦痛ではなく楽しく続けていくことができるのです。

何事もポジティブに前向きに楽しみながら習慣づけてしまうと、続ける苦労はなくなるのだと思います。

田中亜希子先生にとって健康とは

私は仕事をしている時がいちばん楽しくて充実しているので、「仕事が思いっきりできる」、このことが健康ですね

クリニックは日・月が休診日ですが、日曜日は半分以上はセミナーや学会に出席します。自分が発表したり、講師をすることも、学ぶ立場で行くこともあります。最新の情報を常にアップデートしていかないと、と思っています。子どもの休みとタイミングが合えば、水族館や公園などに出かけたりもします。平日は、朝5時に起きて娘と主人のお弁当を作って送り出し、クリニックに出勤して、一日中手術して終わるのは夜8時。それからスタッフと食事や、あるいは会食があることもあります。ただ、できるだけ12時には寝るようにして、睡眠のコアタイムの午前2時くらいまでの間は、熟睡するようにしています。とにかく仕事が大好きで、気持ちにも張りがあるせいか、クリニック開院以来、ほとんど風邪もひかずに元気です。

自分が好きな仕事を好きなだけして、子どもたちのことも必要最低限のことは全部してあげられて、ということが、健康の証ですね。そのためにも、少しでも体調が変だな、と思ったら、早めにケアをしています。

好きな人とニコニコとして過ごすことができれば、健康でいられると思っています。