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Vol.6 たつのゆりこ先生

 

ナチュラルなお産・母乳育児を目指すなら、まずは頭をリラックスさせて。頭をゆるませると、体もゆるみます。ゆるんだ体が、おっぱいが湧き出る体です。

たつのゆりこ先生プロフィール

助産師・鍼灸師・看護師。大学病院(産科、新生児科、ICU、CCU)から助産院、自宅出産介助まで幅広い業務経験を持つ。イギリスにてナチュラルセラピー、アクティブバースなどについて研鑽をつむ。その後、女性と子どものための治療室「Be born」を東京都世田谷区に開設。東洋医学の視点で産前産後のケアを行う。ベビーマッサージの全国普及活動に勢力を注ぐ。現在、Be born助産院・産後養生院院長として、お産の介助、出産前後の女性の心身のケアをホリスティックな視点で行っている。

Be born助産院・産後養生院:http://www.beborn.info/

おっぱいが湧き出る体は、目をしっかり休めて、頭がゆるんで、ほわ~んとリラックスしている状態。まずは目を休めて

乳腺炎を繰り返す人は、ベースの体調が悪いことが多いもの

現代日本の妊婦さん、産後のママは、無理な仕事をしすぎだと感じています。全身が疲れているんですね。だから、乳腺炎を何回も繰り返す人と言うのは、実は乳房とか乳腺だけの問題ではありません。ベースになる体そのものの調子が悪いんですね。おっぱいが詰まりやすい人は、首や肩のこりもあるし、背中もバリバリにかたくなっています。それは、食べ過ぎだったり、消化の悪いものばかり食べていたり、食べ合わせが悪くて、全身の血行が悪くなっているからなんです。

また、食べ方だけが原因ではなく、着ているものが問題という場合もよくあります。体をしめつけて血行を悪くさせるような服を着ている印象がありますね。特に下着。ブラジャーもショーツも、肌にあとが残るようなきついものをつけると、リンパの流れを妨げることになって血行が悪くなります。産後ぐらいは、衣類もゆるめて、頭も体もゆるくなっていることが、とても大事なんですよ。母乳がうまく出ない、というのは、ホルモン分泌の状態によることが多く、母乳を出すためのホルモンはリラックスしている時にしっかり分泌されるのです。

やっぱり脳のリラックス度が大きく関係しているんです。ボケッとしている人ほど、おっぱいがしっかり出るんです。

いまどきのママたちは、目の使い過ぎで、頭から首がガチガチにこりかたまっています

それから、パソコンやスマホによる目の使い過ぎも原因として考えられます。一昔前は、事務職と言えばハードワーカーのイメージはなかったかもしれませんが、今は事務職が一番目も頭も酷使しているようです。パソコンをずっと見続け、ずっと座りっぱなし、心身ともにストレスが大きいのです。そして、目の疲れから頭痛がおさまらなくて、鎮痛薬を常用している人がたくさんいます。とにかく目の使い過ぎがよくないですね。

では、産休・育休で仕事を休む間は、目は休まっているかというと、結局スマホ(スマートフォン、以下スマホと略)を見ることが日常になっているから休まりません。時々、「つらくないの?」と聞いてみると、目がかすむと言われます。目がかすむなら、やめたらいいのにと思いますが、「わかってはいるけれどどうしても止められない」と…。客観的に見ると、少し病的だな、ということ、わかりますよね? そういう方の体をさわると、とにかく頭がガチガチに凝り固まっているんです。目が疲れると後頭部がこるからなんですね。

体の感覚を、よく自分でわかろうとしてみましょう

こんな風に、体がガチガチにこりかたまっているのは、体の感覚がよくわからなくなっているからではないかと思います。どういうことかというと、たとえば痛みを感じた時に、痛みの原因をきちんと知ろうとしない、手当てしようとしない・できていない、ということです。痛いと、それを単に痛み止めで押さえこもうとすることが多いですね。でも、それだけでは解決にはなりません。

目の疲れにプラスして、冷えから痛みが起こることも多いですし、痛みを感じやすい方は冷え性の方が多いのです。まず、自然な方法で痛みを緩和したり治すには、冷え性対策です。それは特別なことではなく、寒かったらお風呂に入ったり、体が温まるお茶や、消化のよい温かい物を食べることを心がけたりという、単純なことなんです。

出産は体の仕立て直しのチャンス!ただほころびを繕うのではなく、全身をリセットしましょう

出産で骨盤が開ききった時、産後の床上げまでの時間こそ、チャンスです

本来産後は、頭がほわーんとリラックスして、授乳する以外はひたすら寝ていたい、なにをするのもめんどうくさい、という状態が理想的。でも、スマホやパソコンがあって当たり前、という環境で生活してきた体だから、出産しただけでは、すぐにそんな風にはならないんですね。出産した、だから、自然におっぱいが出るかと言うと、そうではないんです。だから、やっぱりそれなりの「お手当て」をしないと、本来湧き上がってくるはずの母乳は、出てこないのです。

2人目・3人目のお世話があって、ゆっくり寝ていられないという場合もあるでしょう。だったらなおのこと、スマホやパソコンに向かう時間から削って、できるだけ頭も体も休めるようにしてください。

そのためには、ただ目の疲れをとればいいのではありません。もし、目がラクになったら、またパソコンを見てしまうでしょう。結局繰り返すことになります。それよりも、脳そのものをリラックスさせて、もう、何もかも「面倒くさい」という状態にさせます。もう見るのが面倒くさい、寝ていたい、という状態にすることが優先。そうして眠ったら目の疲れはとれます。目の疲れている人は、後頭部がガチガチにこっていますが、そこをただもみほぐしても治りません。根本の、脳の働き具合からほぐさないと、うまくいかないのです。

実際の産褥ケアとして、こうして頭の緊張をゆるめるような生活指導をして、体ももみほぐしてあげると、前よりも体調がよくなった、という声がちゃんと聞こえてきます。出産は、本当にそういう意味では、体直しの絶好のチャンス。それは、気に入って着古した服を1回裁断して、洗い直して、縫い直す作業に近いかもしれません。ほつれたところを部分的に縫ったり貼ったりして、ボロボロと継ぎはぎだらけの服にして着続けるんじゃなくて、最初から仕立て直すイメージ。お産して、骨盤も開ききってばらばらになった体を、それまでの生活習慣から変えてしまって、根本的にやり直す、究極のリセットです。あちこちの不調を、その部分的なケアじゃなくて、体全体の体調から立て直すような。そんなことができるのが、出産というチャンスです。

そういう意味では、ある程度お預かり期間と言うか、仕立て直し期間というのが必要です。それが産後床上げ3週間の21日なんです。「仕立て直しの期間は3週間です」とたとえると、納得してもらえるようです。

産後直後はゆるんでいた方が、あとで体がしっかりとしまってきます

出産で開いた骨盤は、あわててすぐにしめなくてもいいんです。骨盤が締まって、体がピシッとしてくると、頭が冴えてきます。そうすると女性はすぐに仕事を始めてしまう(笑)。それでは仕立て直しができません。とにかく心身ともにユルユルにさせて、もう寝てるかおっぱいあげているかしかしたくない、という状態になれば母乳は湧き出るようになります。自然な産後というのは、そういうものなんです。昔はそうしていましたから。今はすぐにスマホを見たり、体が戻る前からもう、頭を使い始めるから、心身ともに疲れてしまうんですね。

体型戻しをしたい気持ちもわかります。でも、疲れた体の人は血行が悪く、下半身がむくむもの。だからいつまでたってもおなかのぽっこりは直りません。逆に、寝ているべき期間は寝て過ごした方が、あとでウエストはちゃんと締まるんです。この時期に、ちゃんとご飯・炭水化物をまずしっかり食べて、ある程度体温を上げておいた方が代謝がよくなります。

まず出産直後は炭水化物からです。だからお粥とか、雑穀入りでも何でもいいから、とにかく消化をよくしたご飯を食べること、それとおみそ汁とか発酵食品をしっかりとることを勧めています。産後2カ月は特に消化力が弱っているので、タンパク質に関しては、まず骨ずいでとったスープのようなものから動物性の栄養はとるようにしてもらいます。

母乳がトラブルなく湧き出る体に必要なのは、食生活と体をゆるませること

消化に負担をかけないよう、食べ合わせに注意して、よくかむことを基本に。

妊娠中も産後もですが、食事について注意してほしいことは、一番に食べすぎないこと。よくかんで、一気に食べないということが大事ですね。次に食べ合わせです。それは、冷たいものと温かいものをごちゃごちゃに食べない、ということ。体を温めようと、生姜をたくさん入れた料理を食べても、そのあとに生のフルーツのデザートを食べたのでは、なんにもなりません。そしてストレスを感じながら食べないことも大事。ストレスは消化不良を起こす原因です。

食べ過ぎない、腹八分目ということにも気を配りましょう。特に授乳期のママにとって、乳製品や脂肪分の多いものを食べると、母乳を出したい体にとっては負担になります。実は、「何を食べてもトラブルはありません」と言う方は、食べる限度を知っていて、守っているんです。見ていると、何でもかんでも食べているわけではないことがよくわかります。たとえば、ヨーグルトも食べています、と言っても、ほんの少しだったり。

やっぱり、冷たい乳製品をおなかいっぱい食べて、さらに靴下を履かないで体が冷えるような生活をしていたら、バランスは崩れるし、出る母乳も出にくくなくなるんですよ。

胃が疲れているとか、食べ過ぎたときの感覚を見過ごさないようにしてほしいですね。胃がもたれたりしなくても、背中や肩甲骨あたりがこりやすい人は、実は食べ過ぎのこともよくあります。背中がかたい感じになっているのを、肩こりの延長と思われることがありますが、実は食べる量をコントロールすることでラクになります。

今の病院では、産後は母乳が出るようにと、おなかいっぱい食べさせるし、夜食まで出したりするところもあるようですが、普段健康的な生活では、夜8時以降、固形食は食べないものです。どうしてもおなかがすくような時は、骨髄エキスのスープなど、滋養強壮になるスープを、寝る前に少し飲むようにすると、そんなに夜中に小腹が空くようなことはないんですよね。

こうした食生活をしていると、体の機能がだんだん戻ってきます。さらに、胃腸の状態をよくするお茶を飲んでいれば、空腹感との闘い、ということはなくなってくるはずです。消化不良でおならがにおう人にはフェンネルが入っているお茶などを、私はおすすめしています。マリエン薬局のハーブティーのよさは、日本で個人輸入ができるようになったころから知っています。そのころに比べて、ずいぶんブレンドの種類も増えて、いいものがたくさんあります。自分の体調や症状に合わせて、こうしたブレンドをうまく活用できるといいと思います。

妊娠中からできる母乳準備は、わきの下のマッサージから

食生活を整えること以外に、妊娠中にできる母乳育児の準備としては、わきの下のマッサージをおすすめしています。わきの下はリンパの大事な通り道。ここをほぐすことで、血行もよくなり、体温も上がります。

出産前は、子宮収縮の心配もあるので、基本的にはあまり乳房・乳首にはさわらないようにしますが、わきの下をほぐして、血液とリンパの流れをよくしておくことは、とてもいいことです。わきの下がふくらんでいる人は、おっぱいが張って、乳汁がうっ滞しているからなんです。代謝が問題なんですね。

わきの下は、オイルを塗って湯船につかり、やさしくさすることで、リンパの流れがよくなっていきます。オイルはセサミオイルだけでも十分ですが、いくつかのオイルをブレンドしてもいいですね。アロマ精油も、気分によってマンダリンとかラベンダー、ゼラニウムを入れて。冬だとユーカリとかが入ると、そのまま湯船につかったときに芳香浴にもなります。ティートゥリーも肌にいいですね。お風呂に入る前と、さらにお湯の中で、わきの下とそのまわりをよくもみこみます。お風呂なら、毛穴が広がってオイルが吸収して深部まで温まり、発汗しやすくなります。肌も弾力性が出て、やわらかくなります。そうするとわきの下のくすみもとれますよ。

赤ちゃんは緊張しない抱っこが好き、ということもお忘れなく

赤ちゃんがあまり続けて眠らないとか、よくぐずるというのも、おっぱいの飲ませ方が原因にあります。それは、母乳の質の問題という以前に、ママのリラックス感が問題なんです。

イライラしている人にハグされたら、私たちだって緊張しますよね。赤ちゃんももちろん同じです。ママがリラックスしていないと、抱っこされる赤ちゃんだって緊張しちゃうんですよ。

たとえば、授乳の姿勢を変えると赤ちゃんが落ち着いて飲んでくれることがあります。でも、ただ単に授乳クッションなど使って、姿勢を変えるだけではうまくいきません。本人の肩に力が入って上がっているような状態で抱っこしても、吸ってはくれません。ママの肩の力が抜けるような位置に、クッションを動かして、ママがラクだと感じることができると、赤ちゃんはよく吸ってくれるんです。

湧き上がってくる母乳が、一番おいしいものです。ママの首や肩の緊張がとれていないと、湧き上がってはこないのです。

夜更かしはしないこと。自然な育児をしたいなら、生活そのものを自然に近づけて

それから、やはり夜更かしはしてはだめです。夜更かしすると、よほど意志が強くない限り、いくら何も食べてないと言っても、起きている間になにか食べてしまうものなので太りますし、寝つけません。ちゃんとしっかり寝て、メリハリのある生活をすることが大事です。

現代日本で、パソコンを見るなというのは不可能なので、一切見るなとは言いません。だけど、パソコン仕事をするのは日中、とにかく明るい時間帯に集中してください。日が暮れたらできるだけパソコンは見ないように気をつけるだけでも、体調は変わってきます。夜も昼も関係なく煌々とライトにさらして、目をいじめることがよくありません。

特に産前産後に限るならば、それぐらい、通常の自分とは違うと思ってほしいですね。産前産後だけは特別な時期なので、しっかりと自分の体と向き合うために、自然界のリズムに同調してほしいです。そうでないと、自然出産も自然な母乳育児も、簡単にはできません。 太陽の出ている時間帯は、頑張って男性と同じように社会貢献して働いてください。そして、日が沈んでお月様が出てきたら、休む。女性の体って本当に月のリズムに同調しているんですよ。メリハリをつけることが大事ですね。

「自然」なことから離れすぎた生活をしてきたのに、出産と育児だけ「自然」を求めすぎても、そこは思考の転換をしっかりしないとむずかしいでしょう。だからといって、生活全部を原始的な生活にすることは不可能だから、自然に少しずつ近づくように、ということが、大事でしょうね。

たつのゆりこ先生にとって健康とは

まず消化排泄がいい状態で、快眠できている状態が、私にとっての健康ですね。まず排便・排尿のリズムがととのっていて、暑かったら汗をしっかりかけること。おいしいものをおいしいと感じるのは消化排泄がうまくいっているからこそです。消化排泄がうまくいくと、しっかり眠れます。

そして、マインドの面では、感情のコントロールができることと、未来の希望、夢を語れることでしょうね。私は、10年後のことばかり言ってます。つらい時ほど10年先のことを考えます。ただのイマジネーションでいいんです。そうやってイメージするといつか現実化します。今までずっとそうして仕事をしてきました。映像が、ちょっと白黒だったりぼやけていたりするのが、カラー映像になったらゴーサインだと思って、今までもそうしてきました。これからもそういうイメージをもって、健康でありつづけたいですね。

産後ケアブレンドが、気分もすっきり・元気な産後ママをつくるその理由

悪露がしっかり出るようにケアすると、産後の体も心もぐっと軽くなります

本来、悪露とはどんなもの?

どんなにスムーズな出産でも、産道や胎盤がはがれた後の子宮壁は、たくさん傷ついた状態になっています。その傷が治る過程で排出される、血液やリンパ液などの分泌物を悪露といいます。

通常の悪露は産後半月ほどは続くもの。産後3~5日間は鮮血で量も多く、その後だんだん赤から褐色くらいになり、量もふつうの生理のくらいから徐々に減り、3週目くらいで色もほぼ透明に近くなり量も減ります。

悪露が早く止まってしまうのはいいことではありません

ただ、このように順調に悪露が出ないケースがあります。これだけたくさんの悪露ですから、ほんとうは産後3日目ほどで止まってしまうのはおかしな話。それは悪露が出尽くしたのではなく、なにかの理由で子宮の中に残っている可能性があるから。

産婦人科では、子宮の大きさの戻り具合はよく見ますが、悪露については、よっぽど出血が多くなければ特に問題なく、「子宮復古も良好」とされます。でも、実際には悪露が出きらずにたまっているのは、決して「良好」な状態ではありません。

悪露が順調に出ないのは、リラックスしていないから

産後3日目くらいで悪露が止まった、という方の話を聞くと、たいていの場合、気持ちが不安定になりがちで、赤ちゃんも寝ているのにぐっすり眠れない・寝つけないことが多く、肩こりや頭痛に悩んでいる人が多いのです。

乳腺炎のように熱があるわけでも、特別にどこかがひどく痛むわけでもない。でも、眠れないことや肩こり、そしてなにより幸せなはずの産後直後に、イライラして気が立っている状態は、家族はもちろん、ママ自身がつらいことです。

なぜ、これが悪露の出かたと関係があるのでしょうか。

漢方の考え方で「気」が頭にのぼりつめた状態を開放することが、悪露を出す近道

悪露が出てこないのは「気」が立っているから

漢方の考え方はドイツの考え方と違うかもしれませんが、自然療法という大きなとらえ方では近いものがあるので、漢方的な説明をしてみましょう。悪露が出てこないのは「気」が立っているから、と漢方では考えます。

「気」とは、漢方の考え方の中で、「血(けつ)」「水(すい)」と並んで体を巡っているものです。気は、内臓を働かせ、体を動かすためのファクターです。こう書くとむずかしそうですが、日本人のものの考え方の根本にすでに入り込んでいる概念です。「気がすむ」「気が休まる」といったように使われ、まさに「気が立っている」状態とは、気の流れが体をうまく巡らず、上半身、特に頭部に滞っているような状態です。

こうなる素因は、出産前からあります。まず第一に、体が冷えていること。冷たいものの飲みすぎ・食べ過ぎ、薄着などから起こる体の冷えです。血行が悪くなり、気はうまく体のほうに降りてこず、頭にばかり気がのぼることになります。もう一つは、情緒不安定。出産を喜べない家庭の事情、仕事や経済的な不安、環境の大きな変化、こうしたことからのストレスがたくさんある状況では、気は頭にのぼりっぱなしになります。

もともとこうした素因にあるところに、「出産」という負荷が心身ともにかかり、自律神経のバランスを失います。どんなお産の形でも、自分で納得してお産できた人なら、こうした負荷は少ないのですが、そうではない「自然に産みたかったのに」「思いがけず体力を消耗した」といった場合、恐怖や怒り、不満の「気」が引き起こされ、ますます気の巡りが滞り、頭痛・めまい・イライラ、逆上した状態になってしまうのです。

悪露に限らず、排泄は心身ともにリラックスした時に起こります。これは自然療法だけの考えではなく、医学的にもいわれていることです。だから、産後、悪露が排出されず、子宮の中にとどまっている時には、体をゆるめてリラックスした状態にするケアが必要なのです。

悪露が出るケアをするとスッキリします

助産院では悪露出しのために、たとえば薬草湯による半身浴をしたり、鍼灸をしたり、まずは体がゆるむようにするケアです。特に、骨盤底筋群を含めた座骨結節まわりが、ガチガチに固くなっていることが多いので、マッサージをしてほぐすこともあります。こうしたケアをすると、しばらくしてボコッと血の塊が出た、というケースが少なくありません。

そして、こうして悪露が出ることで、心も体もすっきりした、と言う声はほんとうによく聞かれます。 頭にのぼった気をおろすケアで悪露が出て、悪露が出ることでまた気も休まる。この好循環にうまく入ることが、産後はとても大事なのです。

おっぱいのケアと子宮のケアは、産後ケアの両輪

悪露のケアをして体をゆるめると、同時に母乳の出もよくなります。子宮と乳房をつかさどる脳の働きはつながっているので、悪露が出ることでおっぱいのまわりもゆるむから。いくらおっぱいだけをケアして、乳腺が開通しても、母乳が湧き出るようにならなかったり、乳腺炎を起こしやすかったりするのは、子宮のほうに、問題が残っているからかもしれません。そして、おっぱいの滞りがとれれば、子宮の中もよくなっていく、これも相乗効果があるのです。母乳育児をがんばる!と思いつめすぎないで、まずは体をほぐしてゆるめて、ラクになれば、自然とうまくいくはずなのです。

産後ケアブレンドのハーブは、ダイレクトに悪露出しに効果のあるもの

悪露出しのためのマッサージなどのケア以外に、助産院では漢方薬やハーブティーを使います。ブレンドされたハーブは3種類と、シンプルな構成ですが、どれもダイレクトに効果が期待できそうなものばかりです。

● レディースマントル

「女性のためのハーブ」と言われ、生理痛、PMS、更年期など、子宮・卵巣系のトラブルに作用します。収れん作用で傷を治す働きがあるため、産後の子宮ケアにはかかせません。

● ナズナ

止血作用にすぐれたハーブ。血尿・血便をおさえる働きもあります。子宮の働きにも作用します。

● メリッサ

強力なリラックス効果があり、疲れすぎてかえって寝つけないような時に効果を発揮。鎮静作用があります。

実際に助産院で産後の方に飲んでもらうと、産後すぐに悪露が止まっていた人が、飲んで5日目くらいに「赤い悪露が出ました」と報告してくれたりします。 靴下や腹巻を使って体を温めたり、なるべくパソコンやスマホを見ないようにして目を休めたり、そうしたケアとともに、産後ケアブレンドで内側から悪露出しを進められるといいですね。

たつのゆりこ先生の助産院で、産後ケアブレンドを飲用された方からの声が届きました

産後ケアブレンドを飲んだら体がじんわり温まり、汗と同時に悪露が再び出ました

出産後、5日間病院に入院していましたが、その間に、実はもう、悪露があまり出なくなっていました。最初は鮮血だったものの、じきに茶色っぽい色の血が混じった、悪露の終わりかけくらいのものになって、「もう悪露が終わったのかな」と思っていました。 悪露が出ないのと同時に、今回4度目のお産で初めて、産後、おっぱいが張るのを経験しました。母乳も、つくるだけつくって、出口がかたまって出ない、そんな感じがしていました。

そんな状態で、たつの先生のケアを受け、産後ケアブレンドを初めて飲みました。 すると、子宮まわりが温められると同時に、全身の血行がよくなり、汗が出ました。体がじんわり熱くなって汗と同時に、また赤い悪露が「こんなにまだあったのか」…と思うほど出たんです。授乳・乳腺炎対策ブレンドも同時に飲んでいましたが、こちらも体は温まりますが、産後ケアブレンドはもっと強く、体も熱くなり、排泄作用が強い感じで、汗も便も悪露もしっかり出ていく感じがしました。体も冷えていて、そのせいで出が悪かったと思うので、体が熱くなる産後ケアブレンドはよかったんだと思いました。おっぱいも、悪露が再び出始めるのと同時に、よく出るようになったので、やっぱり出口がなくてかたまっていたんだなと思います。

産後1ヶ月の今は、1袋飲みきって、悪露も今度こそすっかりなくなりました。産後のケアを丁寧にしたおかげで、自分の体が満たされた感じがしています。まずは、お産で疲れた体を癒やして、ママが元気になれば、子育てはぐっとうまくいくものだと思っています。そのためにも、体を順調に回復させてくれる産後ケアブレンド、授乳・乳腺炎対策ブレンドと一緒に必要なものなんですね。

辻 優子 様