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Vol.7 対馬ルリ子先生

 

だれにでも訪れる更年期。嵐を過ぎ去るのを待つように過ごすのも、明るく前向きに過ごすのも、自分の体を知ることと、ケアのしかたでまったく違います

対馬ルリ子先生プロフィール

産婦人科医 医学博士。専門分野は、周産期学、生殖免疫学、ウィメンズヘルス。
1984年に東京大学医学部産婦人科学教室入局。都立墨東病院総合周産期センター産婦人科医長、女性のための生涯医療センターViVi初代所長を経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックを開院。2003年には、全国600名の女性医師・女性医療者と連携し、女性の心と体、社会との関わりを総合的にとらえ、健康維持を助ける医療(女性外来)をすすめる会「女性医療ネットワーク」を設立するなど、女性の生涯健康の実現に向けて診療・教育・調査研究・啓発・支援活動を行っている。著書「40歳からの女性ホルモンの高め方」(PHP出版)、「女性ホルモン塾」小学館、「産後ママの体と心トラブル解消BOOK」NHK出版など多数。

対馬ルリ子オフィシャルサイト:http://tsushima-ruriko.com
女性ライフクリニック銀座:http://w-wellness.com
NPO法人女性医療ネットワーク:http://www.cnet.gr.jp

女性の体を守る女性ホルモン。その分泌が減ることで不調が起きやすくなるのが更年期です

症状には個人差がありますが、ホルモンが減っていくことには変わりありません

女性ホルモンの本来の目的は、赤ちゃんをはぐくむことにあります。そのため、卵巣・子宮の働きだけでなく、女性の体そのものをかなり守ってくれているのです。女性ホルモンが活発に分泌されていると、女性はエネルギーにあふれパワーがあり、そして女性らしい魅力があり、さらにさまざまな病気からも体は守られています。健康維持、そして若さ維持、そうした働きをしているんです。

ところが、女性ホルモンの分泌は、卵巣の寿命が原因で50歳くらいを境に急激に減ります。その影響で、体調や体質がガラッと変わります。こうした「守り」がなくなり、急激に老いること、これが更年期です。

その症状の出方は、人によって異なります。よくいわれるホットフラッシュや不眠などの症状がある人は、気がつきやすいですよね。すごく体力が落ちたようだけど、症状がない人は気がつきにくいことがあります。それでも、血圧が上がったり、代謝が悪くなって急激に太ったりということが起こります。

また、精神的に余裕がなくなることがあります。ホルモンが減ることで、不安感や焦燥感に襲われたり、過敏になってイライラしたり、すごく傷つきやすくなったりします。それから例えば脳の働き、記憶力や判断力や、それから集中力も落ちやすくなります。

こうした、今までと違う「老化かしら?」という変化は、実は女性ホルモンが減ってきた時のサインなんです。

更年期を、もっと長いスパンのライフステージの中で考えてみましょう。子どもの時は体つきも男女一緒だけれど、思春期から男性と女性の体の仕組みや特徴が分かれてきて、そして女性が最も魅力のある生殖期を迎えます。本来女性は、この時代がいちばんパワーに溢れています。そして更年期が来て急変します。個人差はあれ、この流れは生きている限り変わりません。ちなみに男性の場合、男性ホルモンが徐々に年齢とともに減りますが、女性のように急激に減るということはありません。そして、実は男性は老年期には、女性よりずっと女性ホルモンが多いんです。男性ホルモンは体の中で女性ホルモンにも変わるので、実は60代、70代で比べると、女性ホルモン量は、女性よりも男性のほうが2倍も多いんですよ。

そのくらい、急激にホルモンバランスが低下していくのが、女性の更年期です。

ホルモンが減ることで現れる代表的な症状

  • 月経不順、月経血量の変化、周期が安定しないなど、月経のトラブル
  • 疲れがとれない
  • 関節炎、筋肉痛
  • 肌や粘膜の乾燥、トラブル、シミ・シワ・くすみ
  • 眠けがひどい、眠れない
  • 動悸、息切れ
  • 胃腸の調子が悪い、便秘・下痢、頻尿
  • 冷える、のぼせる、ホットフラッシュ
  • 体重の変化
  • 集中力の低下、固有名詞の度忘れ
  • 原因のない気分の落ち込み、イライラなどの情緒不安定


こうして、やがて50代後半から60歳ぐらいになると低ホルモンの状態に体も慣れ、更年期は終わります。こんな大変化の約10年間をどう過ごすかは、とても大事なことです。

「仕方がない、嵐が過ぎ去るのを待っているしかない」とネガティブに過ごすのか、それをチャンスと思って、体に関するいろいろなことを勉強しながら自分を変えるパワーにするのかによって、全く違う人生がそのあとに広がってくると、私は思います。

更年期をラクにする方法はさまざまです。選択肢を、自分のためにどう生かすかが、とても大事なのです

仕組みをわかって飲む薬と、いわれたままに飲む薬では意味が違います

更年期の症状は個人差があり、どう過ごすとラクなのか、についてもさまざまな選択肢があります。アロマテラピーやハーブでの療法のように、人々の経験で積み重ねられてきた伝統的な方法や、ホルモンの検査やホルモン補充療法のように、新しい医学的・化学的な方法といった、違うアプローチのしかたもあります。こうしたことは、全部私たちの選択肢です。それをどうやってうまく自分のために取り入れて組み立てるかを、積極的に考えることが、実は大事なのです。

そのためには、まず、「知ること」。たとえば、ホルモン補充療法のおかげで症状がおさまったとしても、「ただ言われたように薬を飲んだから効いた」のでないでしょう。不安なことやわからないことがいっぱいのまま薬を飲んでも、効果は期待できません。自分の今のホルモンの状態を知って、ホルモンの働きや、ホルモンを補うとどう変わるのか、について勉強しながら治療を受けること。それが自分にとって、どういうところがよくて、何が不都合なのかを検証しながら治療を受けることが重要なんです。

自分の体を知るための大きな手掛かりは、「検診を受けること」

女性の体の仕組みやホルモンの働きについて知識を持つための方法のひとつとして、「検診を受ける」ということにとても大きな意味があります。自分自身の健康状態や弱点、これからどういうことに気をつけていくべきか、について知ることになるからです。

この「検診を受ける」という習慣が、若い頃から身についている人といない人では、もちろん病気を早く発見できるといったことも違いますが、健康への意識の持ち方や知識、理解の深さにおいて、どんどん差がついてきます。

こうして自分の体が置かれている状況について、一般的な知識と、自分の体を知ることにより、自分がもっているリスクや目指す方向を知る、その両方の知識によって、将来の自分の「こうありたい」という姿につなげることができます。だから、体の中で何が起きているのかを知ってケアするのと、言われたからケアするのでは全然違うのです。

自分の体を知ることから始まる「ちょっとやってみようかな」のスイッチが、とても大事

自分の体を知ることと、もうひとつ大事なのは、「ちょっとやってみようかな」と前向きに考えることです。

たとえば、運動をしたほうがいいのはわかっているけれど、いきなり1日1時間のウォーキングとか、週何回もジムに通う、というのはハードルが高いですよね。運動が苦手という人は、学生時代に体育の授業でいやな思いをしたなど、運動についての嫌悪感がどこかにあるようですね。だったら、「一日5分のストレッチでもいいですよ」と話してみると、そのくらいなら、とやってみる。そうすると、自分で気持ちいいと感じて、「実際にやってみたら、あっと言うまにラクになりました」ということも。ある方は、そこからもっと体を動かしたい、スポーツを何か始めたい、という気持ちがめばえ、それを喜んだご主人から一緒にゴルフをしようと誘われて、今はご夫婦でゴルフを楽しむまでになりました。

こんなふうに、診察しているこちらがびっくりするくらい変わって、輝き始める更年期も、あるんですよ。どんどん元気になる人を見ると、「もうダメ・イヤ・できない、どうせ私は」と思いこむのではなく、「ちょっとやってみようかな」という小さなスイッチが入ることから始まるんだな、と思います。

この歳だからもうダメ、と決めつけないで、ほんの少しのチャレンジを

40代になると自分のライフスタイルがかなり決まってきているかもしれませんが、不調をラクにしたい、ということがきっかけで、ちょっとだけチャレンジしてみたら違う扉が開くこともあります。

そのきっかけは、検診を受けたり、ハーブティーを飲んだり、ホルモン療法を始めたりと、さまざまです。自分で自分を決めつけない、まだまだいろいろな可能性がある、もう1回試してみるチャンスが更年期ということなんですね。こんな風に、いろいろな選択肢を持つことを、私は「素敵な宝石の詰まった引出しを増やしていくイメージをもってね」と表現しています。

方向性を決めるのは自分です。誰かに言われたからやる、のではなく、自分がどうありたいのかを考えながら、10年後の自分、20年後のイメージをつないでいってほしいのです。

【更年期症状をラクにするセルフケア】
栄養バランスを心がけた食事

食生活は洋服選びと似ていると考えましょう。若い頃の服が魅力的に着こなせなくなるのと同じように、若い頃と同じ食生活をしていたのでは、消化がついていかないこともあります。更年期だから〇〇を摂取しなくては、というものはありません。もう一度、原点であるバランスのいい食事で、今の消化力に合った食事を見直してみましょう。

有酸素運動で筋力をつける

ウォーキングなどの軽い酸素運動や、無理のない範囲でのストレッチから始めてみましょう。もし、体を少しでも動かすことが気持ちいい、と感じられたら、徐々にスポーツを始めてみることなどもいいでしょう。

体を冷やさない

体を冷やすような食べ物(寒い季節に夏野菜を食べることや、冷たい飲料を飲むこと)を避けたり、服装も足首や下腹部を冷やさないなどの工夫が必要です。

休養をきちんととる

質のいい睡眠をとる工夫が大事。眠れなくても体を横にして1日6時間は睡眠時間をとりたいところ。また、日中もせめて1時間はボーっと休憩する時間をとりましょう。

アロマの力を借りる

嗅覚を通じて、脳に作用する「香り」の力は、栄養や運動と並行してうまく活用していきたいもの。キャリーオイルで希釈してマッサージに使ったり、入浴時に湯に数滴落として全身浴や半身浴をしたり、もちろんアロマディフューザーなどをつかって芳香浴もいいでしょう。更年期におすすめなのは、下記のような比較的オーソドックスなアロマ精油たちです。

ラベンダー / ローズマリー / ペパーミント / フランキンセンス / オレンジ・スイート / ゼラニウム / イランイラン / クラリセージ / ローズ・オットー / ジャスミン

<利用例>
アロマバスや蒸気吸入はもちろん、ティッシュペーパーにしみこませて枕元に置いたり、湯を入れたマグカップに滴下して蒸気とともに上がる香りを楽しんだり、手軽に香りを楽んでください。

ハーブティー

ハーブがもつ不調を改善する力、心と体をととのえるはたらきを上手に使いましょう。なかにはスパイスとして食事から取り入れられるものもありますが、手軽にお茶で飲むこともおすすめ。

カモミール / ウコン / ローズヒップ / フェンネル / セージ / マロウ 

ライフステージの中で更年期をとらえると大事なことがわかります

症状が出てから考えるのではなく、ライフステージ全体から、更年期を考えてみましょう

更年期のセルフケアを見てみると、実はすごく当たり前で、基本的な健康生活のためにすることと、ほとんど一緒ですよね。症状が出てから対症療法的なことで何とかして、「この時期はしかたないから、とりあえずこの症状だけがまんして過ごせばいい」のではないのです。

30代・40代から女性ホルモンをよく知ることが、50歳前後で更年期を迎えたときにとても大切なことになってくるんです。50歳になってから、症状のあるなしで自分の体を考えるのではなく、自分の一生の中でどういう人生を送りたい、どういう人になりたい、どういう魅力的な女性になりたいか、を本当は若い時から考えていてほしいと思います。

対馬ルリ子先生にとって健康とは

私のイメージする健康とは、この図のような木を、若い頃から育て、それぞれの枝をいきいきと茂らせていくことです。どれか一つが突出することでもなく、バランスよく支え合うからこそ、幹である健康が太く生き生きと育つ、そんなイメージです。

この「健康の木」が形作る自分らしさとは、一つの固定した姿ではない、と思っています。人生の中で、ひとつの形だけが「自分らしい」と、そこに固執することはないと思います。人生は、ダイナミックに動いていきますね。その人の、その年齢、その環境、その周りの人との関係において「自分らしい」と感じる状態を捜し、つなげていくことだと思います。

自分が自分らしいと信じられるということは、自分のことが好きで、自分を愛せる、自分の尊厳が感じられるということです。体だけでなく、心の面からも健康に過ごせるとき、自分の一番内側に眠っているパワーが輝きだすのだと思います。そして、自分が輝きだせば、それは周りの人たちに伝わって、みんなをハッピーにするエネルギーになります。

女性の健康や幸せは、自分だけのものではなくて、たくさんの人とシェアしていくもの。だからこそ女性が健康で魅力的で、輝いているということは周りの人を幸せにするし、社会を豊かにしていきます。そしてさらに、次の世代の健康意識を変えていくこともできる力を持っているのが、女性だと思います。