(ドイツ通信・夏休み特集 Vol.4 )小さなお友達

【スタッフErikoのドイツ通信 】

もう9月ですね。
バイエルンの学校はまだ夏休み中ですが、今年は特に冷たい雨の日が多く、体感的にはもうかなり秋モードです。

今年の夏休み特集「心なごむ身近な動物たち」、最終回の今日は、大人にも子どもにも人気の「小さなお友達」に改めて注目してみようと思います。

ペットとして一般家庭で飼われている小さな生き物としては、「ウサギ」・「モルモット」・「魚」などがいて、これらは日本でもお馴染みですね。

小動物は比較的お世話しやすいせいか、その家のお子さんがえさ係・お掃除担当になっていることも多いみたいです。

ドイツで飼われている小さなペットたちについて、私がまず思うのは、「おぉぉ、立派な家に住んでるのねえ」ということ。

ウサギ用・モルモット用の専用囲いの中はゆったりスペース、しかもものに寄っては2階建てだったりして、ペットたちが気ままに動けるように配慮されています。

さらに、潜ったりよじ登ったりと運動するための設備や、かりかりかじって歯を強くしたりぐるぐる回して楽しんだりとおもちゃ兼トレーニングのためのアイテムまで設置されていて、至れり尽くせり。

庭のあるお宅では、昼間は放し飼いにしてることも。
生け垣で囲まれた安全・安心空間で、車の往来・他の動物からの攻撃・うっかり道に迷っちゃうリスクなど、心配要因なしでのびのび生活。


小さなペットたちにとっては、正にパラダイス、これならストレスフリーで元気に暮らせそうです。

写真の魚たちも負けずにセレブ生活。
産後や水草などまるで海中のようなセッティング、「餌やり計画表」もちゃんと貼ってあって、生徒たちが当番制で飼育している学校の熱帯魚かなと思いきや、実はこの水槽、今回写真撮影をOKしてくださったご家庭の女の子の自室に設置されてるんです。
家族みんなの共同スペースにおいてあるとかじゃなくて、完全に「彼女の魚たち」なんですね!


ところで、私の友人夫婦は「ネズミ」を飼っています。
ウサギとかほど一般的ではないですが、ペットとしてネズミを売り買いするための専用サイトもあり、しっかり需要はあるらしいです。


友人宅へ遊びに行ったときときどきケージから出してもらうのですが、ネズミたちはかなりシャイな性質、飼い主曰くその人特有のにおいにも敏感で、彼らの好みに合わないと関心を示してくれないとか。
私もまだ「友達昇格」目指して努力中です。

ところで、「小さなお友達」は公認のペットだけではありません。
とくに郊外では、近くの森に住む野生の小動物が庭に迷い込んでくることも。

今年のロックダウン中、義姉家族が怪我をした赤ちゃんリスを自宅の庭で発見、温かくして獣医さんに連れて行き、無事元気に森に戻してあげたそうです。

また義父母宅の庭には、ときどき野生のハリネズミが出現。
そんなときは怖がらないように遠くからそっと見守っているそうです。

今の我が家はペットNGのマンションで、私も久しく近くに動物のいない生活ですが、小学生のころかわいがっていたアヒルやウサギたちのことは今でも深く心に刻まれていて、思い出すとふんわり温かい気持ちになります。
小さいお友達に接することで育まれる大きな愛情、大事にしたいですね~。