ドイツ通信・大晦日は自然公園で

新年あけましておめでとうございます。

今年もドイツ通信共々マリエンをよろしくお願いいたします。

ドイツでは、クリスマスは家族と静かに、そして年越しは親しい友人たちとフォンデューなどを囲んで賑やかに過ごすのが通例です。ちょうど日本のクリスマスとお正月を逆にした感じですね。

今回は、オミクロン株による感染の再拡大が懸念されるなかでの年越しとなりました。

個人で集まる人数も制限され、年越しカウントダウン用の花火や爆竹の販売も禁止されるなど、1年前ほど厳格ではなかったものの、窮屈さを感じた人は多かったことでしょう。

例年ですと、我が家はこの時期旅行に出かけるのですが、コロナ禍の現状を考慮して、今回はおとなしく移動をひかえることにしました。

とはいえ、近場での昼間のアウトドアなら問題ないよねということで、友人夫婦と森林ウォーキングをすることに。目的地は、けっこう近いのに普段あまり行く機会のない自然公園。

バイエルンの複数地域にまたがる12万ヘクター以上の広大な敷地を誇り、その約半分が自然景観保護区を含む森林です。

ここでは、ハイキングやサイクリングはもちろん、グレードに応じたノルディックウォーキングも楽しめます。また「バイエルン巡礼コース」や「クナイプ神父の軌跡をたどるコース(冷水療法で知られる)など、特定のテーマに沿ったルートや、修道院・チャペル・博物館などの観光スポットもあります。

私たちは、地元の散歩コースを3時間くらい歩いてきました。

戸外は真冬とは思えない暖かさ、少し歩くと汗ばむほどで、手袋もマフラーも要りませんでした。

クリスマス本番は終わりましたが、ドイツでは年明けの1月6日までが正式にクリスマスシーズンとされていて、この間はツリーやその他のクリスマスの飾り付けもそのままキープされます。大晦日の森もクリスマスの雰囲気満点。まずは、聖夜のキリスト降誕図を立体で表した「クリッペ」を目指します。ときどきジョギングやサイクリングしてる人と出会いましたが、広い森は静かで、湿った土の優しいにおいに包まれていました。木々に吊り下げられた飾りや、森や河原でよく見かける石を積み上げたオブジェにときどき立ち止まったりしながら、自然のパワーで心身のエネルギー充電。ここには最近ずいぶん少なくなってしまったヒースも息づいていて、ちょっぴり原野の要素を感じてほっとします。そしてお目当てのクリッペ発見!

雨に濡れないように、カシの木の下にスタンバイしてました。日本では、クリスマスの飾りと言うとツリーがまずイメージされますが、ドイツではクリッペも必須要素。

宗教的には実はクリッペの方が重要かもしれません。

そしてこの森には、南国へ行かずにここで冬越しする地元の鳥たちのためのバードハウスも点在していて、十分餌を得られるように気配りされています。また地元ボランティアの主導で木々にもクリスマスのオーナメントを飾ったり、地域貢献を行う子供会がチャペルを作るなど、森の中にもクリスマス・キリスト教の要素がいっぱい。ここでは、自然の隅々までも宗教が日常に根付いているんだなぁと改めて感じました。

暖かい日差し溢れる真冬のひと時。コロナ禍でなかったらこの時期おそらく訪れることのない森の片隅で、思いがけず素敵な年越しの仕方を見つけました。

ブログをシェア