ドイツ通信・家庭でも手作り「ホワイトグリューワイン」

クリスマスシーズンに突入した南ドイツ、先週は断続的に雪が降り、だんだんとそれらしい雰囲気が増してきました。

ドイツでは、クリスマスの準備期間である「アドベント」の日曜日、リースのキャンドルライトを傍らに、手作りのクリスマススイーツをつまみながら、スパイス入りのホットワイン「グリューワイン」を飲む習慣があります。
今年はワクチン未接種者の接触制限も出ているので、同居家族だけで、まったりとアドベントサンデーを過ごす家庭が多いようです。

グリューワインはスーパーなどでも出来合のものが代えますが、手作りなら味や甘さを自分好みに調節できるので便利です。

使用するワインは赤でも白でもOK。

赤ワインだとパンチの効いた濃厚な味わいになり、白ワインだと飲み口すっきりで軽めのテーストが楽しめます。
今年の我が家の流行は白。

種類としてはドライやハーフドライのワインが向いてるそうです。

いろんなバリエのレシピがありますが、我が家ではアップルベースのフルーツジュースとラム酒を少少加えます。

今回はりんごと洋なしのジュースでしたが、マンゴー入りのトロピカル系も意外に合うので、伝統にとらわれず、いろいろ試してみるのも楽しいです。

グリューワインのパイスとしては、シナモン・クローブ・スターアニス・オレンジピールなどが一般的。

それぞれ個別に準備もできますが、グリューワイン用に販売されているスパイスミックスもあるので、活用すると便利です。

ところで、マリエンの季節限定クリスマススペシャルブレンドにも、グリューワインに合うスパイスがぎゅぎゅっと詰め込まれているので、普通に季節のティーとして楽しむほか、グリューワインスパイスにしてみるのも素敵ですね。(ちょっと贅沢かな)
自宅でグリューワインを作る際の注意点は、何と言っても「煮立たせないこと」。

白ワインは摂氏78度くらいでアルコールが揮発し始めるらしいので、その前に火から下ろします。
このタイミングがなかなかチャレンジなので、家では食品用温度計に出張ってきてもらいます。
グリューワインの準備ができたら、スイーツもスタンバイ。

ドイツの家庭では、ケーキは季節を問わず焼きますが、なぜかクッキーはクリスマスシーズンオンリー。

みんな毎年作る「定番レシピ」を持っていて、お友達やご近所さんと交換していろんなバリエを楽しみます。
我が家の定番は、柔らかい生地を直接オーブンの天板に流して焼いてから、チョコレートをかけて一口大に切り分けた「ベルリナーブロート」と、ラム酒をたっぷり効かせたコーティング2種類の「ラムボール」、これは大人専用です♪
更に今年は何年かぶりで、マジパン生地の絞り出しクッキーも作ってみました。
そしてもうひと頑張り、今回はクルミやココナツ入りの「マカロン」と、本物の豆を使った「コーヒークッキー」にも初挑戦。
クッキーも準備完了、いよいよ手作りホワイトグリューワインの登場です。
あらかじめオレンジスライスを入れておいたカップに、熱々ワインをたっぷり注ぐと、クリスマススパイスの鮮やかな香りが立ち上り、一気にアドベントモードに。
2本目のキャンドルに火を灯して、しばししんみりなひと時です。
コロナの影響で、バイエルン全土でクリスマス市がすべてキャンセルになるなど、いつもとどうも勝手が違って戸惑いがちなアドベントですが、熱々グリューワインは健在です。